つながっているんだ

 特別な朝になる。そんな予感がした。


 呼び鈴の音が私の瞼をこじ開ける。

 宅配がもう届いたのだろうか。玄関へ向かう足取りはまだ寝ぼけていた。


 おはようございます。


 あまりの眩しさに目が覚めた。

 回覧板を手にしたお隣さんの笑顔が、とても輝いていて。

 確かに私を見つめて、微笑んでくれていたから。


 上機嫌で洗面所へ向かった。

 右の鼻穴から飛び出た鼻毛が、くりんと丸まって左の鼻穴につながっていた。


 晩ごはんはすき焼きにしようと思った。

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