ネタバレ注意 カイオウの年表という名のプロット


初回出現(火星 37億年前):火星のヘスペリア代において生まれた膨大な海に触れたセルリウムがその輝きと形質をコピー、歴史上初めてカイオウが生まれる。その後しばらくは活動し、火星に存在していた生命との交流があったとされる。


32億年前:火星のセルリウムの全てがカイオウとなったため、元々虚弱であった火星のマグマだまりが次第に活動を停止。薄くなっていく大気も再構築する手立てを失った火星は、徐々に滅びの一途を辿る。


地球 5億年前〜現代まで:火星を離れた知性体達が地球に潜伏。故郷に酷似した 地球の生物の進化を見守りながら、様々な小さな影響を残して行った。


6500万年前:カイオウが白亜紀末期の6500万年前に地球初上陸。地球の輝きを求め降り立つも巨大隕石落下により肉体が消滅。爆心地にコアのみが残る結果となる。


現代 2040年:現代にてコアがジャパリパーク深海域にワープ、肉体を再構築し繁殖を試みる。その際にアントチホー近海に深度600m以上の円柱型深海海域「アビサルホール」を秘密裏に構築。その巣において自身の子供を生み出すことに成功するが、探検隊からの抵抗と戦術に危機を覚えたカイオウはタイムワープを行う。

その時のタイムワープホールの余波で小型の同現象が世界各地で頻発し、運悪く人間の子供であるハクアとステラの二人が6500万年前に飛ばされ、彼女たちを回収するために"星のけもの"が向かった。


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二度の出現(6500万年前):カイオウのワープにより現代から二人の子供が転移した時代で、転移し身を潜めていたカイオウはそこで初めて見た人間の少女ステラにかつての共存関係にあった生命体の輝きを見出し、少女の外観を模倣するなど大きな変化が現れる。すでに未来からやってきた自分の娘といえる個体と合流していたのもあり一悶着が起きた末、カイオウは一度目の地球上陸時と同じように、地球の輝きを自身に吸収。自身のコアに保存した上で再び転移を試みる。

しかしそこに子供二人がガイドのスタービーストの力によってサンドスターを纏って飛翔。カイオウの身体とワープホールの座標がほんのわずかズレた結果、カイオウは隕石ごと身体をバラバラにされワープホールに飲み込まれる。二人はその吸引に巻き込まれるも、スタービーストが力を全て使い元の時代の地球に送り返した。


現代 2044年:初めて肉体を消滅してしまう事態になったが、コアはパーク内海中央部に存在する深海域に転移、友が残した輝きを探すべく肉体の再構築を試みる。そこに母の存在を感知したホシワラシ、ホシノスメラギらが時を超えて合流する。


2045年:肉体を再構築したカイオウは再び海中を泳ぎ、身を隠しながら目的のものを探し始める。その最中に出会ったハシナガイルカのフレンズが歌っていたフレーズに、友の輝きを感じとった。カイオウは今後彼女と定期的に会うために動く事になるが異物である外星種の動きをセルリアンの女王勢力が許すはずもなく、女王側の攻撃により戦争状態に突入する。カイオウ側は受けに回っていたが、二つのホシワラシの個体はすでに大型かつ新たな姿に進化しており、一触即発の状況だった。

パークの危機にハシナガイルカは幼馴染と一緒にただ一つの鍵である自分の歌の正体を追う。

紆余曲折を経て、クジラ達の古い遺伝子に刻まれたメロディがハルカの歌声によって伝播していく。それは嘗てカイオウと交流をしていた知性体が残したものの一つだった。

それを耳にしたカイオウは継承者たるハシナガイルカに走りより、より大きくなった「輝き」を全身で感じる。

強い帰属意識がカイオウに生まれた瞬間、禍々しい触手がタコに似た姿へと進化。地球に生きる生物に近い見た目となった後のカイオウは、嘗て自身が保存した古代の地球の輝きを新たな島に返還した。目的を果たした彼女は大きな活動をする理由がなくなり、元の住処である深海へと家族を引き連れ戻っていった。

それ以降は外星種と人類間の衝突はなくなり、実質的な和平・休戦状態になった。

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けもフレ二次創作設定置き場 さちほこ @Sachihoko

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