けもフレ二次創作設定置き場
さちほこ
第1章 侵略的外星種セルリアンデータアーカイブ
以下、侵略的外星種(Invasive Cellien Species)を外星種(Deuteronillen)と呼称。
カイオウ(アメノワタツヒメ)
学名:Deuteronilus Rex
種別:外星種セルリアン
階級:統制個体
概要
カイオウセルリアン(以下カイオウと呼称)は、地球上で確認されたセルリアンとは異なる特徴を持つことから、新種あるいは地球外からの存在であると類推されています。
最も判別がつく特徴としては目が挙げられ、雫のような目の形状は第一、第二世代、白セルリアンなどとは一致しない未知のもので、その生態にも不明確な点が多く見られます。
このため、カイオウ本体や生み出されたセルリアンは、「侵略的外星種」という新たな区分で呼称されることになります。
(以下はカイオウが持つ能力の記載になります。
前提として、これらの能力の一部は後期型外星種セルリアンにも引き継がれる共通能力であることを留意してください)
カイオウの特徴は巨大な人型の、とりわけ人間の女児に酷似した形態を取った、全高およそ60mの個体です。
確固たる人型の形状を維持しながら体内の性質は液状であり、海中に似た性質を持つことが確認されています。
特徴は、ウミウシのような4本のツノと髪の毛をなす大量の触手であり、攻撃時にはこれらの部位を使用したエネルギー兵器に類する物により、遠隔攻撃をおこないます。
特筆すべき本種の能力は、サンドスターを完全に制御する能力です。さまざまな環境を再現するサンドスターを体内から噴出、君臨する地の自然環境と生態系を自由自在に改変・創造するという珍しい性質を持ちます。
この能力により自身の「繁殖地」を作り出すほか、代表的なものとして重力操作による自身の浮遊を行う様子が目撃されています。
この能力を使った行動で最大のケースとして「ワームホール」という現象を局地的に再現することによるマルチバース間の大規模移動が確認されているため、環境改変のみならず様々な現象を引き起こす事が示唆されています。
この事から外星種はすでに惑星間という規模を超えて多次元宇宙間を移動する生態を備えている可能性が高く、逃走された際の追跡は現在の技術では非常に困難と見られます。
これに付随する特記事項として、カイオウの体内には液体に近い状態のセルリウムが際限なく生み出されていることが探検隊の調査により明らかになりました。
セーバルによれば、それらを無限に壊死させて、無限にサンドスターを確保し、さらにはそれを用い自分の体内で「輝きが生まれる環境」を再現することで、サンドスターに関連するすべてのエネルギーを全て体内で生成循環することに成功しているようです。
これが正しかった場合、外部からのエネルギー摂取を必要としない、一種の「完全生物」と言うべき性質を持っている事になります。
そのカイオウが小型セルリアンを引き連れ輝きを吸い尽くし、侵略する目的としては、「繁殖」が最も大きな理由として挙げられています。
カイオウは取り分け繁殖による個体数増加と進化を優先しているようで、必要なものを得るための侵略行為を行なっていると推測されます。
そうして侵略が完遂され、カイオウが個体を拡大し自らの種の保存を達成することは、現在の世界の崩壊を意味するといっても過言ではありません。
対策(制定途中)
カイオウを討伐するには、女王系セルリアンに見られる戦術構築能力並びに本体が持つ防衛能力の突破が必須となります。
カイオウが持つ光学兵器系統の迎撃手段は触手からのレーザー、及び眷属との共鳴によるバリア構築。そして全身から光弾を放つ事がわかっています。
周囲の眷属種との共鳴により強固なバリアを表皮直下に構築しており、それが破壊される恐れのある一撃を加えられた段階で自動的に迎撃が始まります。
カイオウが展開する対空網は、現在のイージス艦隊が排出する対空迎撃能力に匹敵するものを持ち、その上で別の眷属が迎撃に向かうことも確認されており、単純に対空網を破ろうとした場合は大規模な戦力を投入する必要があると推測されています。
バリアの下のカラダは水中のような空間であり、一部を除いて攻撃が透過します。
胸部は集中して強固な防護環境がサンドスターにより構築されている以外は透過するため、これら迎撃兵器は攻撃や体内への侵入に対しての施策であるとされます。
突破法としては、一極集中してバリアを破壊し、修復される前に体内に侵入。その後に胸部の永久機関部「大洋の心臓核」という、雪の結晶の要な部位を破壊することによる駆除が想定されています。
(現状においてはカイオウ達を追跡するだけの手段と技術が確立されておらず、能動的に現れたカイオウを迎撃する形の対策を取っています)
補遺:推定される出自について
その出自においては現在において特定が不可能な事例であり、後述する内容は半ば推測に近い物であることを了承してください。
カイオウが出現した理由は現在のところ「ワープで現れた」、もしくは「何らかの要因により地球で眠っていたカイオウが目覚めた」の二つが有力視されています。
後者に関連すると見られる事項として、近年行われた調査でメキシコのユカタン半島に存在するチクシュルーブ・クレーターの爆心地に、雪の結晶に似た形状の空間の存在が確認されています。
前者に関連する事項としては一度目の出現後、カイオウから剥がれた水の調査が始まり、構成する物質を解析した結果20██/██/██に火星探査機が採取した火星の水に含まれる成分との一致が確認されました。
この事から、少なくともカイオウは火星の水の性質をコピーしたセルリアンであるとされていますが、カイオウが火星の地下から生まれた存在であるかはいまだに判然とせず、前述の生態から全く別の惑星から火星に渡った可能性も指摘されていますが、一方でその火星の水の性質が地球に降りたって以降も変異はしておらず、多くのセルリアンが初めに得たコピーから逸脱するケースは少ないことから、まだ地球に似た環境だった時代の火星から生まれでた可能性が高くなっています。
関連的事項として本種が持つ高い知性の存在も、それの元になったであろう高い知性を持った高度な生命体がかつての火星に存在していたことを示唆するものとして、学術的な重要性も高くなっています。
以下、カイオウがかつて生み出した外星種個体
タコセル
ミズウミ(幼体)
ドミネーターセル(セネデンシス)
これらは現在では確認されなくなっており、全てが後述の個体に置き換えられている。
この事からカイオウは自身の繁殖法に対しても試行錯誤を行なっていることが示唆される。
クラスターセル(ホシノツカイ)
学名:Deuteronilus Angelus
種別:後期型外星種セルリアン
階級:末端
ホシノツカイ(以降はクラスターセルと呼称)は、カイオウが新たな進化系として生み出したセルリアン個体で、カイオウ並びにホシワラシの命令にのみ従う存在です。
旧式進化タイプのミズウミと違ってかなりの小型であり、彼女たちに輝きを運び渡す役割とカイオウと共に世界各地で星から輝きを吸い尽くし一気に進化・増殖する役割を持つ。おそらくはホシワラシらと同じ姿になると推測されています。
その群れの規模はあまりにも大規模であり、さながらサバクトビバッタの群れが引き起こす蝗害のように空を覆い尽くし、輝きを吸い尽く性質を持つことが確認されている。
クラスターセルの特徴はクリオネと蝶が混ざったような見た目であり、現在は青と赤の2色の個体が存在しますが、その他の差異については現在明らかになっていません。
繁殖法としてクラスターセルが主に行うのは、群れを成して原生のセルリアンに貪るように食いついて襲いかかり、形質を変質させて自分たちと同じ姿に作り替えるものです。
ファージセルリアンの増殖プロセスに似た仕組みですが、その速度はより早いものとなっています。
またこの時点で前述の永久機関が存在し、鱗粉のようにサンドスターを散布することによって上位種の支援を行う役割もあるようです。
それ以外は普通のセルリアンと同じ対処法による駆除が可能ですが、最も大きな脅威としてはやはりその「数」と「増殖性」が大きな壁となるでしょう。
グリッターセル(アマツホシワラシ)
学名:Deuteronilus Stella
種別:後期型外星種セルリアン
階級:統制型
アマツホシワラシ(以降はグリッターセルと呼称)は、前述のクラスターセルが進化した個体であり、カイオウのような知性を持つ種類です。クラスターセルを率いて飛翔する生態を持つ他、新たな能力として幻影を作って操るものが確認されています
サイズはカイオウよりも遥かに小さく人間部分の身長は約140cmとかなり人間の少女に近い背丈となっています。
初めてのカイオウ襲撃の目的とされ、青と赤の双子の個体が誕生して以降はすぐに地球から撤収したために、詳細な性質は明らかになっていません。
通称:ミノカグヤ
和名:アマツツキノヒメ
学名:Deuteronilus Luna
階級:統制個体
概要
確認されていたグリッターセルの青い個体が進化し、親と同じぐらいのサイズに巨大化した個体。
「水を司る」能力に特化した進化を果たした個体であり、その能力から「月の姫」の通称で呼ばれる。
自身の背中や尻尾に生えていた翼をメインに発達させており、発光箇所も増えている。人の腕は翼と一体化する進化を遂げ羽衣か振袖を思わせる印象が強い。反対にサブの翼は普段隠されている。
長い髪の毛のような触手に、頭部から生えるツノは発達し後方へと伸びる形状をとっており、全体の印象は龍神と天女を掛け合わせたような存在。
全長は60mと超大型だが、全身がクジラか人魚を思わせる姿形の進化になっているため印象は異なる。
水を操る事に長けており、水素原子に至るまで巧みに扱うことができる。
生物のように「呼吸」を行い酸素を取り込む様子が見られるが、水素と酸素の化学結合を行う器官に送り込むことで多くの水分を作り出し、体外に放出している。
自身で作り出した水分や、すでに大気中にある水分を操ることで常に嵐を発生させる。その際に生じる暴風を纏うことで自身の飛行を補助しており、羽ばたきを用いず空中を悠然と舞い、泳ぐような動きを見せる。
自身の周囲に大規模な台風を引き起こせる事から、彼女の能力によって影響を及ぼす範囲はかなり広い。
また戦闘中に海を竜巻のように巻き上げる行動を取ってみせたことから、学会では海水に対する直接的干渉を持って津波も引き起こす事が可能ではないかと危惧されている。
通称:ヒノミカミ
和名:アマツヒノヒメ
学名:Deuteronilus Sol
階級:統制個体
概要
確認されていたグリッターセルの赤い個体が進化し、親と同じぐらいのサイズに巨大化した個体。
「火を司る」能力に特化した進化を果たした個体であり、その能力から「日の姫」と呼ばれる。
外観はミノカグヤと同様に下半身の脚を格納した龍かタツノオトシゴのような外観となり、常に飛行する事に特化した姿をしている。
取り分け彼女は翼の発達が著しく、「火の鳥」や「鳳凰」を思わせる形状の進化が強い。
水と異なり正確には物質ではない「火」を操る能力だが、やはりというべきか扱える範囲は「熱」や「エネルギー」にまでわたっており、内部は常に高温高質のエネルギーが循環している。
タイダルセルと同様酸素を取り込むことで中で大規模な着火を引き起こし、力を増幅させる。
飛行能力に特化しており、浮力を翼で確保して空を力強く飛び回る。体内の高熱により生まれる上昇気流で優れた飛行能力を発揮する。
それだけでなく、ジェットエンジンに似た仕組みで推力を確保することも可能としており、これによって飛翔速度の強化およびSTOVL機のような垂直ホバリング飛行による滞空飛行も行う様子も見せる。しかしこれらはあくまで単体で飛行する際の手段のようで、ミノカグヤと行動を共にする際は彼女が引き起こした風を翼で受け止め、纏う事で飛行を補助して行動する。
最大の特徴は腹部に形成されたエネルギー結晶。
高熱により膨張しきったセルリウム体表は、それが限界を超えると凝固し結晶か鳥の羽毛のような形状となり表皮直下に装填される。その時点で結晶は強烈な爆発を引き起こす必殺の武器となる。彼女のちょっとの動作で撒き散らされるそれは地面に着弾あるいは障害物に衝突次第爆発し、複数個纏めて炸裂した場合は瞬く間に周囲を火の海に変えてしまう。
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