第8話 オーク村調査2回目
🖼 オーク村調査2回目
さて、身体も動かさないと・・・だよ。ギルドに顔を出す。
食堂では、アンジーがジュースを飲んでいる、隣にいるのは、どこかで見た?
例の、オーガのときのDランク冒険者たちだね。
ま、適当に手を振ってから、掲示板を見ていたら、アンジーがやってきて、僕を引っ張って先程のテーブルまで案内して、これから、Dランクたちを連れて、林に入るんだけど、付き合え!って、なんというか? 拒否権は無さそうなので、「ああ」ってOKした。
一応、受付にカードを出して、僕を今回の臨時パーティに加えてもらった。
どこで、何を狩るの? 「オーク村の調査」って、まだ、あるのかそんなの?というか、また出来たの?
どうやら、最近のことらしい、頻繁に目撃情報もあっての依頼らしいよ。しかも、Bランクのアンジーだからね、これ、殲滅セヨ!ってやつだろう・・・
一通り挨拶したんだが、Dランク冒険者パーティの、「癒しの風」、リーダーは、
ギース ガタイの良い男、剣士、身体強化、 あとは女性が2人で、
アリス 魔術師、得意魔法は火魔法、
エルル 回復師、治癒魔法、聖魔法、
まあ、少ない人数だけど、良い構成かな? 剣士は盾役や引き付け役だね、アリスの攻撃魔法次第でケリがつく、エルルの聖魔法の支援も重要で、治癒は言うまでもないな・・アンデッドでもOKってことだね・・・
って観察していたら、「複製」できたようだ、火魔法はあまり使ってこなかったから重宝する、
*火魔法 火槍、火弾、火壁、火炎(範囲)、
*回復魔法 回復、治癒、ヒール
*聖魔法 支援、浄化、清浄、聖光(範囲)、
アンジーから、「何をじろじろみてるんだ?この親父は?」って顔されたが、まあ、放置しておいて、席を立ち、さあ行こう。僕は何を持とうかな? やっぱ、「キングの風刃剣」か・・・
前にオーク村のあった場所からは東の方にどんどん林を進む、途中ゴブリン達と遭遇するけど、幸い、もうそういうのは敵では無いので、僕が「キング剣」でどんどん薙ぎ払って進む。
ギースが俺も!って言うけど、君、疲れると後で困るよって言い聞かせて、まあ、待機してもらっている。魔石は?取らないのって言うから、既に「回収」して集めた魔石を両手一杯見せてあげたら、呆れられたけどね。大丈夫、これ、全部君たちにあげるからって伝えておいた。
結構、小川の下流までやってきたな。「空間察知」で探れば、ここから北方面の山の麓にある。ということで、僕の「気配察知」では、ここの北の麓にあるようだよ、って言えば、エルルが自分で確認してみる、って、「聖光」を飛ばしている。
ああ、そういうのにも使えるんだな、メモメモ。
みんな納得したようで、対策を練っている。何というか僕は、ここまでで・・・
ここまでの露払いでお役御免?になったので休憩中だよ。まあ、見せてもらいましょう、君たちの実力を。アンジーも居るしね、直ぐに終わるだろう?
何というか、「空間察知」で見ているんだけどね、敵は総勢50、大きな村だ、当然、キングもサブも居るんだろうな。
ギースが突入して行った、違うだろ? まずは、遠距離から魔法攻撃で、それから突っ込むのが正道なのに・・・案の定、入り口からほんの数mのところでもう足止めされてしまって前に進めない。
しかも、奥からどんどん出てくる、今更って感じで、アリスが広い範囲に「火炎」をばらまくけど、奥から魔法が飛んでくるね、「魔法解除」だって? なかなか優秀な魔法使いオークが居るんだ。
さあ、どうする? こちらの魔法の効き目が弱い上に、前に進めない。
当然、そうなるよね、後ろに回られて、囲まれているよ、剣士の剣が弱くなってきた、アリスの魔力が少なくなってきた、エルルの支援も弱い、アンジーも一人奮闘しているが、足手まといなのが3人もいたらね、逃げるに逃げられない、・・・
とうとう、アンジーが叫んだよ、大きな声で、
「ヒロシ〜〜助けて〜〜〜」
解っていたけどね、危ないことは、でも、君たちがそうするって突っ込んでいったんだよ、頑張れよ、・・ってな状況では無いな。
「瞬歩」で、オークの前列の前まで移動して、広範囲に「加重」で潰す。
次の集団に、「キング剣」で、風刃」を飛ばして首をどんどん跳ねる。死体が邪魔なので、「念動力」で脇に寄せて道を開ける。
先程「魔法解除」を放ったと思われる魔道士?が出てきたが、何かをする前に、「光射」で眉間を居抜き、さらにその後ろに控える騎士?たち全員にも「光射」を浴びせて、邪魔な死体は脇に寄せて、前に進む。
キングが見えてきた、真ん中の最大の奴。両隣の2体も大きい、サブリーダーってところか?
とりあえず、見えている全員に「加重」強めで、まだ立っているのは、3体、跪いて身体が重そうにしているけど、ここのキングが逃げ出すような奴じゃなかったのが良い。
正々堂々、戦えるように、「加重」をキングだけ解いてやった。
脇に置いてあった両手剣を構えて向かってくるよ、これ、魔剣だね、また火属性か?
なら風で相手しよう。「風刃」強めで一閃、オークの剣から火炎が立ち上がる前に、既にオークの首が落ちていた。ほんと、凄いよこの、ゴブリンキングの「風刃剣」。
そこへ、「回復」されて追いついてきた連中に、あとを任せる。
まだ、ちょっと回復しきれていないようだったので、僕の「ヒール」を強めで4人にかけてあげたよ。オークのサブリーダーの「加重」を少し緩めて、戦えるようにはしてやった。
さあ、お前らの力、見せてみろ!!
今度は、相手はたったの2体だよ、作戦はあったほうが効率はいいだろうけど、もう、関係ないね、力押しでも何でも、好きなように・・・
ちょっと時間がかかったけど、なんとか、2体のオークを倒したな、まあ、みんなゼーゼー言ってるけどね、これで、レベルも上がるんじゃない?
水くらいなら良いかな?って、みんなに水を出してあげたけどね。
僕の取り分は、オークキングの身体と魔石、これだけで良いから、あとはみんなで分けなよ、って言ったら、「そんな〜」なんて言うくせに、何だ、その嬉しそうな顔は???
といっても、彼らに、回収、運搬の方法も無く、結局、僕が全部、腕輪に「回収」したんだけどね。
*オークキング1、サブ・キング2、リーダー6,魔道士1,その他オーク40
*魔剣 オークキングの火属性魔剣 大型両手剣
*魔剣 サブの魔剣 風属性
*魔剣 サブの魔剣 水属性
(オーク魔道士より)
*魔法解除、 レベルが高い者の魔法は解除不可
*魔力吸収、 自分よりレベルが下のものより可
*闇魔法、隷属魔法、 呪い、洗脳、隷属、
*召喚魔法、 魔物召喚、テイム、
*聖魔法、 支援、浄化、解呪、
あとは、この魔道士、良いものを持っていたね、
*指輪収納 容量・大 時間停止
一応、僕が魔力をぶつけて、使用者変更した結果、中身がわかったが、まあ、オークたちの当面の食料か? 狩った、魔物や動物、あとは、
*魔法の杖(世界樹の枝、全属性に適用、効果20倍)
*オリバー金貨 300枚 (冒険者から集めた?)
一応、中身は全部僕の「収納」に移して、空(カラ)にして、「複製」、「改変」して、指輪表面に世界樹を刻んだものを作った。機会があれば、アンジーにあげよう。
*指輪収納 アンジー 容量・大 時間停止
帰り道、何か?みんな喜んでいるよ、不甲斐なさの反動?達成感? イヤ、違うな、みんなレベルが上がっているからだろうな、良かったね。
この成果があれば、Cランクに昇格できるかもね??
ギルドに帰って、依頼報酬を少し?貰って、素材はどうしよう? 「49体か〜」
毎日、10体ずつにしてもらえると助かる、ってガントさんがいうから、別に良いけど、保管料は? 「解体費用をゼロにする」ってことで、合意した。
買い取り報酬は、全部、あの「癒しの風」にって言っておいたからね・・・
みごとに、パーティ「癒しの風」としてCランク・パーティに昇格したらしい。個人はまた別なんだな。
僕は、毎日通って、オークを出さないとね、忙しいよ。
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