第4話 オーク村調査 

🖼 オーク村調査


今日は、朝早くに行って掲示板を見ている、まあ、ものすごく混雑しているけど、一枚、依頼票を剥がして受付へ。オークの調査だ。

林のほうで、オークの目撃情報があり、その実態を調べるというもの、いろんな冒険者からの情報を集めて、情報整理して対処してゆく?というやり方なのかな? その、情報収集の仕事だ。


場所的には、昨日のオークのあたりなので、衛兵門をでてしばらく「俊足」で走っていたが、「転移」を使ってみた。それで一瞬で昨日の水場に到着。

今日も、ゴブリンは多いな、こいつらどれだけ?いるんだろう。


「空間察知」で、オークを探す。ああ、居る。もっと林の奥のほうに、まとまっているけど、これ村でも作っている? 全部で、30体。更に奥に、倉庫小屋みたいなものがあって、その中に、人間が2人いるな、オークに捕まったのか?まだ、元気そうだから、捕まって間もない?


どうしようか? とりあえず、何体かおびき寄せてみるかな?

そのへんのゴブリンから、3匹を捕まえて、オーク村の前に「転送」してやる。

ゴブリン達は、バカ?なのか、大勢いるオーク村なのに、突撃していったよ、逃げるでもなく、こっちにとっては都合が良いけどね。


村の入り口あたりで小競り合いがはじまって、村の中からオークが数体応援に出てきた。現在、視認できるのは、ゴブリン3匹に、オークが6体。

最初の獲物としては十分、なので、「加重」で跪かせて、それだけでゴブリンは潰れたが、まだ立っているオーク達の首を「風刃」で狩る。

オーク達の騒ぎを嗅ぎつけたのか?村の中から、オークの追加だ。今度はオーク10体。

面倒くさいな、10体まとめて、「範囲指定」して、「光射」。

光の筋がオーク達の頭を一斉に射抜いていく。


中に進んでいくと、そこでは、12体が大きな2体を後ろにして並んで侵入者(僕なんだけどね)を待っているようだ。一斉に、石や鉄くずが飛んでくるのを「結界」で防御しつつ、なおも進むと、今度は火の玉まで飛んでくるよ、魔法使いもいるんだな、おかげで複製できた。


*火魔法 火炎、火玉、火槍、火弾、火壁、


まあ、そんな程度の火魔法では僕の「結界」はびくともしないよ。なので、「加重」で、とりあえず、12体を跪かせて、「光射」。

さて残りの2体は? と見れば、それぞれ別の方向へ逃げて行く? 逃さん!よ。

「神光」でそれぞれの頭を射抜く。

「気配察知」でも、もうオークの気配は無い。

「念動力」でオークの死体を「回収」して、そのまま「腕輪収納」へ。


さて、奥の倉庫小屋は? 「気配察知」では、生きてはいる、気絶している?

鍵を壊して中を見れば、女性が2人、まだ? 無事なようだ、少し傷がある程度か、なので、「ヒール」をかけておく。

「転送」してしまおうか? 駄目だ、そこまで目立ちたくないし、歩いて帰ってもらうか? さて、どうしようか?


女性が2人、モゾモゾと起き出したので、倉庫から出て、外で待つ。


2人、出てきて、驚いてはいるけど、僕はヒロシ、冒険者って名乗って、カードを見せて、ここオークの村は壊滅したこと、あなた達は自由であること、を告げて、

歩けますか? 「はい」 街まで戻りますか? 「はい」・・


「あの、怪我が治っているのですが・・・」 「ヒール」で直しておいたこと、などを話した。

ということで、まあ、ついで?なので、一緒にオルコットの街まで戻ることになった。

水と林檎を渡して、ちょっと村の入り口あたりで、休んで待っていてもらってる間に、僕はオーク村を一回りしてこよう。目的? そりゃあ、お宝探しだよ。


襲った人間たちから、ぶん取ったものだろう、

*金貨12枚、銀貨80枚、銅貨60枚、


剣や槍は殆どが錆びたり、傷のひどいものが多いが、もともとのオークの持ち物かな、そんな中に、良いものもある。

*魔剣 火属性 

*短刀 火属性

*腕輪 人化、变化、変装 

あとは、鉄くずだけど、何かの役にたつかもしれない?ので、全部収納、そして、収納したオークの持っていたスキルや魔法から、

*認識阻害

*魔力隠避

*気配遮断

*剛腕・剛力


いろいろ複製できた。僕のレベルも上がった。

*レベル80


帰りがけ、街に向かって歩いていると、一人の冒険者がこちらに向かってくる。「敵意」などは無いようだ。

どうやら、オーク調査の依頼で来たらしいので、事情を説明して、できたらこの2人を街まで連れて帰って欲しいってお願いしたら、あんたは?っていうので、ついでだから、もう少し、薬草採集をしたい、って言って別れた。

なんと言っても、あと何時間も、女性3人と一緒というのはねぇ・・・


実は、林の奥のほうから、大きな魔力がここ、オーク村あたりに向かって来ているんだよね、空から、これ、ワイバーン、3体だ。

どうなるかはわからないけど、ここで、待っていたほうが良いと思うんだ。


彼女たちと別れて、30分くらいしたら、見えてきたな。幸い彼女たちは、既に林を抜けて街へ向かう街道にいるはずだから、このワイバーンは見えて無いだろう。

それで、ワイバーン達は、どうやら、僕の真上でグルグル回っていて、僕はロックオンされているようだな。

何? オークの仕返しとか? 違うな、奴らの食料を横取りしたせいとか? 

まあ、何にせよ、戦うんだね。だって、「殺気」をバシバシ放っているんだから。


いつまでも飛んでないで降りてこいよ、ってことで、「加重」。

フラフラしながら高度を下げてきて、地面に墜落したよ。そのせいで、一体は首の骨が折れたな、音がしたし。

「神光」でそれぞれの頭を射抜く。

魔石を回収したが、大きくて綺麗だな。あとは全部腕輪へ「収納」。


さあ、薬草採集しようか・・・

ここは、薬草が少なかったので、5種各15本、銀貨3枚程度か? もう良いかな?  

 帰ろう。

ゆっくり帰らないと、彼女たちを追い越してしまうからね、のんびり歩こう。


ギルドへ入ると、何か騒ぎになっているな、何だろう? ギルド長のガントさんに呼ばれて、彼の部屋に入ると、先の女性2人と冒険者の女性がいるよ。

大筋の話は聞けたので、僕に確認をしたいって。なので、女性たちには席を外してもらおうと、ガントさんが、併設されている食堂で休んでくれって、銀貨1枚ふるまっていた。


ちゃんと話しましたよ・・。林の奥にオークの村があって、30体。全部回収してきたこと、村から離れた奥の物置小屋にあの2人が閉じ込められていたので、出してあげて、帰り道で、あの女性冒険者に引き渡したこと。


なぜ、薬草採取なんだ?って聞いてくるから、実は・・・ってワイバーン3体の件を話したら、飛び出して行って、その途端に、ギルド内の喧騒が収まった? どうやら、林の方でのワイバーンの目撃情報が騒ぎの原因だったらしい。

戻ってきたガントさんに、解体場に連れていかれて、じゃあ、まず、ワイバーンをっていうから、いくつ? 3体? イヤ、とりあえず、1体で良い、っていうので、ワイバーンを一体出した。何も気にしてなかったけど、これ、落下して首を折った奴だ。

あとは? オークのでかいのを一つっていうから、一番でかい奴、最後に逃げ出したやつを出した。これ、オークキングらしいよ、ガントさんも、ゴンスさんも2人でそう言うから。

あとは、今度な!ってことで、今回の買取依頼は、

ワイバーン1体+魔石1

オークキング1体+魔石1

これだけだ。 

計算して持っていくから、部屋で待っていろっていうから、ギルド長の部屋へ入った。

ガントさんが、袋を4個持ってきて、

*オーク調査の依頼料、銀貨5枚

*オーク討伐報酬   金貨20枚

*ワイバーン討伐報酬 金貨50枚

*素材買い取り料、  金貨50枚


ということだ。オーク討伐とワイバーン討伐は、依頼ではないけど、依頼扱いにしてくれたようだ。金貨が・・・増えた。

で、返された冒険者カードはまた色が違う、どうやら Cランクで、Bランク保留付きらしい。Cランクへの昇格はこのギルド最速記録で、Bランク保留は、何か1回、貴族の依頼を受けること、っていうものらしい。


依頼内容にもよるけど、面倒そうなのがきたな。



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