第2話 ゴブリン殲滅
🖼 ゴブリン殲滅
相手はゴブリン、全部で16匹だね。
とりあえず、もう少し近づかせてみようと、地べたに座り込んでやった、無防備だよ、武器なんて持っていないし。ゴブリンが寄ってきた、16匹まとめて向かって来るようだ。
「重力・加重」を見えてる連中に発動、ゴブリンたちの動きが止まり、何かによって地べたに抑え込まれているような、これが「加重」の効果か?
試しに、唯一の?攻撃スキル、「神光」を使ってみる。
手をかざしても、そちらに気を向けるだけでも良いが、一応、それっぽいし的あてもしやすいので、手を向けてみた。光なので、瞬間だ。
一瞬でゴブリンたちの眉間に穴が開いている。さて、魔石とやらを取り出すのか?
やり方は解っているけど、持っているボロナイフで出来るのか?
試しに、「念動力」で、魔石をイメージして身体の中から取り出して浮かべる。
なんとなく、手のひらを上に向けて、「上、上」と動かしたら、みごとに全部のゴブリンから魔石だけが抜けて浮き出てきたので、自分の方に来るように「コイコイ」って感じで手を振ってみた。すべての16個の魔石が僕の手の中に集まった。
うん。「念動力」凄い。
魔石みたいに、身体と一体化していても、取り出せるんだ。
持っていたボロ袋にすべて突っ込んで、その場をあとにする。
歩きながら、思い出して・・・「異空間収納」に魔石を移動するよう念じると、ぼろ袋の中の魔石が「異空間収納」に移ったようだ。「異空間収納」を意識すれば、収納された物が解る仕組みなんだな。中身の一覧・目録が出てくる。これ、便利だ。
剣とか何かそんな武器が必要かな、恐らくまともに使えないけど。
さきほどのゴブリンたち、確か持っていたな、と思って、戻って探してみる。
ほとんどは錆びた剣や槍だけど、綺麗なナイフと剣が一本ずつあるよ。
「鑑定」してみれば、
*ミスリル剣 ゴブリンキングの剣 風魔法で「風刃」を飛ばす
*ミスリルナイフ ゴブリンキングのナイフ
あの中にゴブリン・キングがいたんだ? そんな見てる余裕、無かったし・・・
なにはともあれ、手に入ったよ、剣とナイフ。
「キングの剣」と「キングのナイフ」、しかも、ミスリル製で、錆びないし、剣は「風刃」の魔法効果まで付いている「風刃剣」。
ありがたく貰っておく。剣は「異空間収納」へ入れておいた。ミスリルナイフは、今装備しているボロナイフを「収納」して代わりに腰に装備した。
なんとなく、満足だ。旅人のランクが上がった?気分・・・
道からそれて、少し林の入り口あたりで、「キングの剣」を出して振ってみる。
重くはないな、離れたところの岩に向かって、「斬撃」を飛ばしてみる。
「風刃」だ、綺麗に、岩の先端を切り取った。切れ味が良いな。
それにしても、僕、剣なんてまともに振ったことも無かったのに、今、使えた?
「ステータス」で確認すれば、
習得スキル 剣術
取得魔法 火魔法 風魔法 風刃
と、取得出来ているが、ゴブリンから得られたものだね、スキルと魔法の「複製」の結果か。なるほど・・・少し解ってきた気がする。
道に戻って街を目指す。・・・と、遠くに大きな壁と門が見えてきた、あそこだね。
入場にあたって、一文無しだったけどゴブリンの魔石5個で許されたよ、あれ、いくら?するんだ? 入場するのに5銅貨だから、魔石1個で銅貨1枚か?
まさか、冒険者登録にもオカネ? 要るよな、きっと。
とりあえず、門番に聞いたギルドに向かう。
ギルドの受付嬢の話を聞けば、登録に、10銅貨または1銀貨っていうので、ゴブリン魔石10個でも良いか? 聞けば、「良いですよ」と言うので、10個出したら、小さいのを4個返してくれた。
よく見れば、大小があるな。キングのが大きいのだね、それが、1個で5銅貨なの?
そんなことで手続きも終わって、晴れて、僕も Gランク冒険者だ。
Gランクスタートで、最初は試用期間みたいなものかな、受ける事ができる依頼も、常時依頼の、薬草採集、ゴブリン(魔石)くらいしかないし。
少し、ギルドの中で他の冒険者を見回していたら、いろいろ、スキルや魔法を複製、収集できた。
俊足、瞬歩、身体強化、剛腕、
薬草鑑定(これは「鑑定」があるから要らないか)
剣術、槍術、
火魔法、風魔法、土魔法、
罠解除、状態異常無効、治癒、回復、ヒール・・・
いきなり「殺意」を感じる。
「お前、さっきからなにをじろじろ見ているんだ?」って絡まれたよ。
表に連れ出されて、ギルドの裏通り。
何? カツアゲ? 「金出せば許してやる」って言われても、金は無いな・・
いきなり剣を抜いてきたので、「瞬歩」で寄って、胸の真ん中に「剛腕」で掌底突きを食らわせたら、泡吹いて伸びてしまった。
仲間が2人がかりで、やつを運んで逃げるようにしているので、簡単には逃がさないよ。「加重」で、跪かせて、「念動力」で、奴らの剣や所持金を一気に「異空間収納」へ回収する。
まあ、奴らには、いきなり自分たちの装備や金が消えたようにしか見えていないだろうな。
「二度目は無いよ」って言って、その場からサヨナラした。
良いよね、ギルド内での喧嘩、暴力、抜刀は駄目だけど、外で、僕は絡まれたんだし。
おかげで、現金が手に入ったよ。少しだけね。
*銀貨15枚、銅貨50枚
3人で、こんなものなのかね? もう少し、持っていても良いのにな〜
とにかく、これで今晩の食事と宿にありつけるな。
ギルドで紹介してもらった宿、一人部屋で、一泊銀貨1枚(朝、夕食込)だしね。
共同シャワーだけど、ちゃんと温水が出たのが嬉しい。
回収したあいつらの剣だけど、うっとおしいので、あの現場に戻して放置しよう、「念動力」で、「収納」から直接、現場に戻しておいた。
宿へ帰る前に、少し市場に寄って、果物やお菓子、串焼きなどの食料を買って、「異空間収納」に収めておいた。これ良いよ、時間がたっても、串焼きなんて、焼き立て、熱いまま食べられるし・・・
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