隕石に当たって、神眼が発動したよ 

たかみつ

第1話 隕石に当たって、神眼が発動したよ

🖼 隕石に当たって、神眼が発動したよ


神眼、それは、心眼でも、真眼でも、心願でもない。

神の眼なんだけど、人間が持てるものは、神のものと比べようもなくレベルは低い。だが、神界ではそうでも、人間界では、すべてを見通し、すべてを操り、すべてを防ぐことができる、まさに神級のスキルなのだ。

それは、眼球の有無は関係ない、あっても無くても視界は脳内に展開されるから。

神眼の発する「神力」は、すべての物質を貫通し、動かし、操り、絶対防御の結界をも張る。他人の真意、嘘偽り、悪意、殺意、敵意、を自動察知し、行動予測は未来視。


こんなスキルを持つ人間がいる、彼は、いわゆる転生者や召喚された者ではない。この世界に生を得た、普通の人間だ。違うことがあるとすれば、彼が10歳のときに、空から降ってきた小さな「石ころ」に当たったことだろう。しかし、その小石は彼を貫通していったと思われて、周りの村人たちが探したが見つかっていない。

しかし彼だけは知っている、確かに空から降ってきた石ころが当たったが、それがそのまま身体に吸収されてしまったことを。常識的に考えても、傍から見ていれば、あんな勢いで小石が身体に当たれば、貫通して抜けてしまうだろうと。そう思われているだけだ。


実際には、石ころは、彼の背中から心臓目指して侵入してきて、そこに吸収された。穴が開いたとか、骨が折れたとか、身体が傷ついたとかは無いので、実は、当たってなくて、そのへんに落ちているのでは?ということで、しばらく、それを探している人もいたほどだ。しかし、それらしいものは何も見つからなかったのだ。

そもそも、そんなものが当たっていれば、まず、生きていることは無いのだけどね。


その後の彼の人生を辿っても、彼の遠い祖先に転生者がいて、名前にそれが受け継がれているくらいで、他には、何も特別なこともなく普通だった。ただ、18歳のときに、スキルが覚醒するまでは。

もちろん、スキルの覚醒なんて誰にも分からない。

ただ本人には、頭の中に声が響いてきたようで、なんとか聞き取って、とりあえず確認の仕方だけはしっかり聞き取れた。

キーワードは「ステータス」これで、スキル一覧が現れ、さらに詳細まで見ることができた。


*ステータス

名前  ヒロシ 年齢18 男 

レベル  60  

魔力  100  

体力   80%

生命力 100%


天恵  神眼 

スキル 神鑑  鑑定、分析、解析、鑑定隠蔽、

    神感  空間把握、空間察知、気配察知、

        悪意察知、敵意察知、殺意察知、

        透視、未来視、 

        真意判定、真偽判定、スキル判定、魔力判定、

        魔力感知、魔力吸収、

        スキル複製、魔法複製、

    神考  並列思考、記憶読み、

    神光  物質を貫通、攻撃力はレベル次第、必要最低レベル50

    神光  神刃(首刈り)、光刃★(相手の意識を刈り取る)、不摂生

    神域  範囲指定して、光雨★、光射★、光弾★、

    神動  転移、転送、念動力、重力・加重、重力・軽減、

    神防  絶対防御、攻撃無効、魔法無効、スキル無効、結界、

    神界  神域異空間収納、腕輪収納★(*魔道具)、

    神術  魔法(神級)


すごくいろいろ、知らぬ単語が並んでいた。

レベル60は、一般男子40、よりはやや高め、中級冒険者で60程度。

ゴブリン30、オーク40、オーガ50、ワイバーン100、ドラゴン300程度。

上級騎士で、80、上級冒険者で、100〜200・・・


魔力50は、生活魔法を使える、魔力100は、中級魔法を使えるレベル。ただし、魔法適性や訓練次第で変わってくる。王宮魔道士で、150〜200程度。


体力80%は、特別に、身体が特に鍛えられているというものではない、普通で、80〜90%程度。

鍛え上げた上級冒険者くらいになると、体力120%なんてざらにいる。



ま、僕は単なる村人だけどね、これからどうなるのだろうか?

村人といっても、18歳になる少し前に、既に生まれた村からは追い出されている(口減らし?)ので、今は旅人。

まだ冒険者登録もしていない。なので、今は、大きな街があるという話を聞いて、そっちに向けて歩いている。

村に居たときには、まあ、役立たずで、村にあった本をいろいろ読み漁っては、いろんな知識を蓄えることが出来たが、村の為には、碌な働きも活躍も貢献もしていないので・・・追い出されるわな〜なんて、とぼとぼ歩いているんだけど、何か? 周りを取り囲まれているな、これが「気配察知」か?相手は、ゴブリン。

全部で16匹だね。


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