第78話 リス

「あなたを動物にたとえると何ですか?」


 心理テストのようなものと感じました。

 自分の心の状態をそれであらわすものと。

 引き出して、それから自分を見つめ直して、心の安定を図るという。

 認知行動療法の一つと、大げさに言えば。

「禅問答は一人でしてはならない(師匠と向き合わないと堂々巡りにしかならず、心の淵に陥ってしまうので)」のようなものですかと、私は言いましたけど。


 ともかく、素直に。


 まず、ライオンやオオカミではないですねと。

 吠えるようなことはしたくないし。

 噛みつきたくもないし。

 捕食者にはなりたくない。

 自分自身がどちらかといえば、被捕食者側だと感じていたので。


「食べられる方だとすれば、何でしょうか?」


 小動物かな?

 おどおどと怯えているので。


「具体的には?」


 カエル……、いや、それは違うかな?


 リス、でしょうか? どちらかといえば。


 と……。


 唐突に語り始めましたけど、もう10日も前のことなんですよね、これ。

 今月のカウンセラーさんとのお話。

 前回の「謝らないでください」のこともあり、やっぱりちゃんと語っておこう!

 と、出してみますが、お付き合いくださいませ。

 長くなりますけど。


 さて、そもそもこういう話になったのは。


 4月10日の「電撃」後は気分が上がりませんと、そこからでした。

 今は「短歌、俳句」から持ち直していますが、一週間「カクヨム」に全く入らずでしたよね。今もまだ児童小説などの物語は書けずですが。

 3月のKACから「電撃」までは精力的に活動できていたのに。

 今回は前向きな話が出来ると思っていたのに。


 劣等感。

 コンプレックス。

 でも、それは自分の声。


 うまく見せよう。

 うまく書こう。

 でも、それは欲求、エゴ。


 怖がっている。


 焦っている。


 次のステップへとうまく踏み出せなかったことが……。


「まあまあ、それよりも」

「ご自身をリスという、それは何故でしょうか?」


 リスって、きょろきょろと周りうかがって、天敵だらけで。

 か弱くて。


「常に怯えている?」


 そんな感じですね。


「でも、何故リスでなければいけなかったの?」

「リスにもいろいろ種類ありますが、どんなリスでしょうか?」


「リスにもいいところありますよね?」


 このへんから、つまり自分の良さを引き出すんだなあと気付いたわけですが。


 ・台湾リスのような大きくて図々しいのではなく、ホンドリス

 ・小さくて、どこにでもいる、しっぽの大きな

 ・姿勢がよくて

 ・きょろきょろと周り(の視線)を気にして

 ・たあっと、木に登っていく姿はかっこいい

 ・小さくてもがんばっているのがいい


 弱弱しい部分より、こうありたいなという部分が出てくるものです。


 ・リスは蓄えとして種を埋めるけど、その場所を忘れてしまう

 ・たくさん、たくさん埋める

 ・忘れられた種はいつか芽吹く

 ・いずれそれが森となる!


 リスは森を作るんだ!

 ライオンやオオカミにならなくてもいい!!

 リスでいいんだ!!


 評価はあとからついてくる。

 森はあとから作られる。

 せっせせっせと頑張っていれば。

 自然と。いつかは。


 そんなどうでもいい話。

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