第42話 キャラクターの容姿

「あなたの物語の登場人物にモデルはありますか?」


 と、かれれば、


「ある時もあるけれど、ない時のほうが圧倒的に多い」


 と、答えます。


 その時々によって違うので、型があるわけでもないですけど。

 モデルも何もなく、私自身の中から生み出されて、パッと「この子!」って出てくるときが圧倒的に多いですね。


 構成を練るなか、あるいは物語をつむぐなかでキャラクターが独り立ちしてくれると、「この子はあの人に似てるな」となってくることはあります。

 そこで、その人物、芸能人であったり、歴史上の人物であったり、はたまたとある創作のキャラクターだったり、それを思い浮かべながらキャラクターを動かすときはあります。

 とはいえ、「独り立ち」している限りは、全く別の、誰でもないキャラクターになって、作者の思惑など無視してもはや勝手に動くんですけどね。我が子だからって思うようには動いてくれない現実と同じです。


 モデルがいる、いないに限らず、キャラクターの姿かたちをはっきりさせないときは、読者の想像力に任せようとしているためです。


 「言の葉」で語ったこともありますが、「このキャラクターは芸能人の誰それに似ている」と表現すれば、そこで想像力は止まってしまいます。

 「かわいい人」とだけすれば、人それぞれ「かわいい」の基準は違いますから、そこから自分なりの「かわいい」容姿を思い浮かべてもらえるでしょう。その「かわいい」を読者が愛してくれることこそ、必要です。


 でも、物語の性質とか、ジャンルによってもそれは変わってきます。

 そこは柔軟にやりますよ、私は。


 「こどすき」と「源十郎」は違いますからね。


 ラノベを求めに来た人に、純文学的なものを押し付けようとしてもそれはそっぽを向かれるだけでしょう。こちらだってラノベを書こうとしているのに、それが出来ていないならそれは未熟としか言いようがない。


 「源十郎」もでも、ライトな時代劇。

 分かりやすく、少年漫画を意識して。なんですけどね。


 ラノベでも、漫画化、アニメ化して、それでヴィジュアルが固まることで爆発的な人気を得ることは多いですし。


 そんなどうでもいい話。

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