第15話 メモ帳

 未来を予見していたかのように、その膨大な作品群には21世紀の科学が多数登場していました。


 私じゃないですよ。

 漫画の神さま手塚治虫先生の話です。


 Q.そんな手塚先生でも想像だに出来なかっただろうものとは?


 A.携帯電話。


 空飛ぶ車や高速鉄道、人型ロボットまで。今日21世紀の科学を先取りしていた手塚治虫先生でも、その漫画での連絡手段は固定電話だったのです。


 そんな、スマホどころか携帯電話すら夢にも見えない頃から、そして今でも、私の必携の品は普通のノート。メモはそれで。手書きで。


 どこへ行くにも手のひらサイズのノートを持って。


 思いつけばなんでもそこに書き込んでいます。

 携帯やスマホの時代になっても。

 何時何分に何をした、なんてことさえ。


 それが記憶をたどるよすがになると、心に感じたこと、思いついたこと、それと絡めて、入ったお店まで記録しております。


 家のなかなら、メモ用紙。


 チラシの裏とか、コピーの裏紙とか。

 それを適当に切り分けたものをメモ帳として、家の中のあらゆるところに置いております。


 何かしら思いつけば、それを逃さないように。


 スマホのメモ帳とか、録音とかって、なんか性に合わないんですよね。

 キーボードなら手書きと同じほどのスピードで打てても、スマホだと慣れていないからそうはいかないっていうのも関係していますが。


 夢うつつの寝入り端って、案外なにか面白いもの出てくるじゃないですか?

 夢のなかだって。

 それも逃さないように、ベッドの脇にもメモ用紙と鉛筆は必須です。


 それほどメモしていても、使えるのはごくわずか。

 でも、100のうち1使えれば上等も、メモしておかないとその1もない。何でもかんでもメモしていたら当たりも含まれる!


 って。


 そんなどうでもいい話。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る