応援コメント

2-4」への応援コメント

  • 今回もとても興味深く読ませていただきました。


    全体を固唾をのんで読ませていただきました。
    印象的だったのはやはり、詳細な診断の描写です。

    まず、業禍犬スウォンツェさんの描写がとても繊細でした。
    大型犬よりも更に大きいのに、横たわり、毛は艶がなくボサボサで……痛ましいその描写に、明らかに弱っているのだと伝わってきました。

    この状態のスウォンツェさんを毎日見ていないといけないリュカさんの気持ちを思うと、心が痛みました。
    主人公であるシュユさんに感情移入しているのはもちろんですが、こうして、シュユさん以外の登場人物の心情も自然と想像させてもらえる文章力がほんとうにすごいと感じました。


    また、その後のスウォンツェさんへの診断も、読んでいてまるでその場にいるかのような臨場感を与えていただきました。
    スウォンツェさんを検査していくのと同時に、リュカさんにも尋ねていく。
    読者にしても、病魔災害のことが頭にありますが、その上で、症状をひとつひとつ確認した上で、『これらの症状には覚えがある』と、メディレニアさんの母の一角狼の命を奪った病と結びつける。

    診療は大胆に、そして判断は慎重に……シュユさんの幻療士としての確かな技量と精神力を感じる描写に、ますますシュユさんのことが好きになっていきました。


    そして、最後にメイドがリュカさんに報告したところ。
    こういった緊急の状況であっても、いちメイドが主君に対して報告をすることができる……という状況が、このブルークラリス侯爵邸の風通しの良さというか、働きやすさも感じられて……短い描写の中で、世界観を広げるもなか様の構成力に感激しました。



    次回もとても楽しみです。

    ありがとうございました。


    作者からの返信

    今回も嬉しいコメントありがとうございます。

    病気の診断をするときは、獣医師の方々はとても慎重になるんだろうなというのがあったので……その空気をきちんと出せていたのなら、とても嬉しいです。
    スウォンツェの様子も、今がどれだけ危険な状態なのかを伝えたくてあれこれ事前に調べたため、しっかり調べておいて正解だったなと思っています。
    医療系の作品は臨場感を出したいなぁと思っていたので、それも引き出せていたみたいで、とても嬉しいです。

    また次回も、お時間に余裕があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。