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1-1」への応援コメント

  • ホワイトレディの治療術の第一話、とても楽しく読ませていただきました。


    シュユさんが妖精犬の症状を確認するシーンがとても詳細に描かれていて、小説とわかっていても、思わず手に汗を握る思いで緊張しながら読み進めていました。

    読んでいる私がこんなに緊張するのだから、作中のマスターの緊張はいかほどだったのだろうと……


    また、触診を終えたあと、持病がなかかったかとか、誤嚥していなかなど、てきぱきと尋ねるところも好きです。
    こういうときは、お医者さん(シュユさんは幻療士さんんですが)から少し事務的に尋ねられたり確認された方が、冷静になれたりするものですものね。

    序盤で、宿のことも滞在中どう過ごすかも忘れて、獣の元にかけつけるシュユさんの様子から、シュユさんが患者さんやその家族をあたたかく気遣うやさしい心の持ち主であることはちゃんと描かれていて。
    (しかもそのときのシュユさんは、獣の前足がちらりと見えただけで、立ち上がっているんですよね)

    その上で、実際に妖精犬を診るときは、聞くべきことをちゃんと聞いて、自分が冷静に対処できることを相手に理解させて……

    その上で、自らが『ホワイトレディ』と呼ばれている幻療士であることも否定しない。
    ここで変に謙遜したりせず、ちゃんと自分の情報をちゃんと伝えることで、更にマスターさんを安心させることができたのかなと思いました。


    現代の地球ではない、別の世界のことではあっても、『医に携わるもの』の描写がほんとうに上手いというか、描写に説得力があって……先が気になる、すばらしい1話でした。

    次回もとても楽しみです。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません。
    今回も嬉しいコメントをありがとうございます。

    本作品の冒頭は、構想段階ではいくつかのパターンがありました。
    どれにするか本当に悩んだ結果、医療要素が含まれているからそのシーンを含んでいたほうがいいだろうと結論を出して、こういったパターンを選択してみました。
    どうやったら緊迫感が出るだろうかと考えながら書いていたので、その雰囲気が出ていたのかなと少しほっとしています。

    個人的な感情から誕生した中編なのですが、また次回もお時間があるときにでもお楽しみいただけたら幸いです。
    こちらこそ、ありがとうございました。