第3話 なぜ

「・・えーーと、今何て言った??」

この陰キャ、超絶コミュ障の私に告白だと・・・?

しかも、このキラキライケメンボーイから・・・


・・・。


あー明日、雨?雷??ゲリラ豪雨???大災害????


コイツナイニイッチャテンノ?


「あ、えーとすみません。おれ白 和真(つくも かずま)っていいます。白って書いてつくもっていいます。」


私の心情を察したように、自己紹介を始めたつくもくんだったが、私が聞きたいのはそいういことじゃない。


今の状況を5W1Hで説明しよう。

When『いつ』・・・放課後

Where『どこで』・・・階段

Who『だれが』・・・つくもくん

What『何を』・・・私に告白を

Why『なぜ』・・・しらん

How『どのように』・・・分からん


私の中で情報を整理してみた結果こんな感じ。


私が知りたいのは『Why』だ。

そう、なぜ私に告白したのか、だ。


とは言っても検討はついている。

〈フラグ回収〉のスキルで、私が超絶美少女になったからだ。

まぁ顔で判断して近寄って来る男への返答なんて決まっている。


もちろん


「私はあなたとは付き合えません。」

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