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 魔物との最前線には、街があり、名前はゲルマニアという。街は防壁で囲まれており、かなり強固な印象を受ける。


 実際は、ここは最前線との中継地点で、もう少し進んだ先に前線キャンプ地がある。街で必要なものを揃え前線キャンプ地へ向かう。稼いだら街に戻って豪遊する。こんなところでも経済が回っているようだ。


前線キャンプ地に辿り着く。


 周りを見渡すと強者の風格漂うものが多く、全員俺より強そうだ。


はあ、やだやだ。ここには俺の嫁候補はいません。


 自分より弱い女性を探してレベルをあげていたら、いつの間にか周りは強い女性ばかりになっているなんて皮肉すぎる。


 トボトボ歩きながら、魔物との戦闘区域へ向かう。


「ちょっとそこの貴方!」


 土地は大分荒れており、少し歩きづらい。


「ちょっと貴方よ! 無視すんな!」


「……なんだ?」


「貴方、もしかして一人で戦闘区域へ入るつもり!?」


「問題あるのか?」


「あるに決まってるでしょ! 男が一人で入ったら死ぬわよ!」


「死なない、だから問題ない。じゃあな」


「あ、ちょっと!」


 なんでこの世界の女は、どいつもこいつも少しお節介なんだ。

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