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 早速、次の日に彼は魔物との最前線へ向かってくれた。


 だが彼にとって、彼のレベル上げは数ある作戦の一つに過ぎない。なんなら今回の結婚すら、男性の地位向上の一手でしかない。


 今、目の前の庭では息子がクラウディア嬢と仲良く話している。


 レベルが上がったことで自信がついた息子と、レベルが上がったことで少し興味が沸いてきたクラウディア嬢。


 別に貴族の夫婦に仲の良さは必要ではないが、仲が良いに越したことも無い。


(頑張ってくれ、息子よ)


 心の中で息子にエールを送る。


「旦那様、そろそろ……」


「ああ、すぐに向かうよ」


 彼は色々な場所を移動しながら、この作戦に協力してくれる人物を探している。計画は今のところ順調だ。


(あとは女性より男性が強いことを証明することだけ……)


一番高い壁は、まだ残っている。

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