48

 ドラゴン討伐は3名で行われることになった。帝都から来たカサンドラ、俺、そして領主の娘のクラウディアだ。


「おい」


 領主の娘に声をかける。


「あら、なにかしら?」


「お前、俺が喧嘩っ早いって陰口いってるんだってな」


「事実ですわ?」


「ふざけるな、それで今回のドラゴン退治に巻き込まれてるんだぞ」


「レベル上げに丁度良かったじゃないですか、頑張って強くなってくださいまし」


「ふん、街に戻ったら覚えていろよ」


「ふふ、楽しみにしていますわ」


こいつ悪気もなくふざけた女だ。このドラゴン退治でレベルをあげてぶっ倒してやる。そう決意する。


「さあ、喧嘩は後にして仕事をするよ!」


「チッ」


こいつはなんでこんなに傲慢なんだ、いつかその鼻をへし折ってやる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る