七海先輩と好み
翌日、図書室で返却本ごとに仕分けをしていると、七海先輩がテキパキと手を動かしながら話しかけてきた。
「昨日、貸してくれた本読んだよ~」
「...早いですね。どうでしたか?」
「めちゃくちゃ、よかった...!テンポ感もよくて読む手が止まらなかったよ~」
七海先輩は幼げな笑みを浮かべ、こちらに笑いかけてきた。
「これ、二巻です」
「やったー...!ありがとね?」
でも、やはり自分が好きな物を誰かが好きになってくれるというのは嬉しいものだ。
「いえいえ」
「...可愛くて大好きなんんだけど、群像劇じゃないような気がするな~?」
七海先輩はにやりと冗談気な表情を浮かべながら首を傾げた。
「やっぱり、ああいう子好きなんだ...?」
「ち、違いますし」
頬が熱くなるのが感じる。
「あーもう...照れることないのに」
「照れてません!」
やっぱり、趣味嗜好が合うからかこういった会話もどこか心地がいい。
「...はいはい。それじゃ、もうちょっと頑張ろっか?」
「ですね」
ということで、俺たちは作業に戻ったのだった。
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