第3話 告白成功! かーらーの

 思った通りになった。


 朝の学活が始まる前、クラスメイトがいる教室で「好きなんだ、つきあってほしい」と俺が言えば、「嬉しい。実は私も前から気になっていたの」と返ってきた。

 もちろん頬を染めた恥じらい顔でだ。


 最高か!


 その日の放課後、一緒に帰る約束をして、校門を出てから手をつないだ。

 嬉しそうに、でも照れてる彼女はまさに女神!

 彼女と見つめ合うだけで幸せを感じていると、「つり合ってねーよな」という陰口かげぐちが聞こえた。


 はぁ。愚民なんて死ねばいいのに。


 そう思った瞬間、やっかみが聞こえてきた方向から、ドサリと倒れる音といくつもの悲鳴が響いた。


「猫!」


 変な色の猫は、呼んだら出てきてくるようにいるので、いつでも呼び出し可能だ。そして猫と話している間の時間は止まる。


「なーにー?」


「なんで知らない生徒が血ぃはいて倒れてんの?」


でしょ」

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