第2話 誰でも一回は考えるよね

 あれから半信半疑で質問しまくったけど、変な色の猫の正体はわからなかった。

 わからなかったけど、『願いをかなえる』ということだけは本当にしてくれるっぽいんで、『俺の考えた最強のチート』をかなえてもらうことにした。


「俺が思ったことを全部かなえてほしい」


 どーよ?

 これさえかなえば、超能力者、いや、現代にいながら異世界チート能力保持者だ。


 ちなみに今日は平日で朝7時を過ぎてたから、すでに俺は「変な色の猫と話しているときは時間がたたないといいな」と思って、現在進行形でかなえられているのを時計や窓の外を見て確認済み。


 変な色の猫の力は本物だった。


 これなら、宝くじも当て放題だからお金に困らない。

 勉強しなくてもいい成績がとれる。


 もう学校に行く必要もない。

 いや、今ならクラスのアイドル的存在のあの子に告白して、すんなり付き合えるのでは!?


 うん。早く学校に行こう。

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