第6話
『15:00ちょうどまで!5、4、3、2、1!!』
『スタートッッ!!!!!!』
とうとう始まった。
オレは、この日のために用意した作戦を、もう何度目かわからないシュミレーションする。
負ける気がしない。微塵たりとも。
オレは、迷うことなくビル内を進んでいく。
このビルは、1階と2階に様々な店舗が入り、3階は展示コーナーやベンチが並ぶ休憩スペースとなっている。
オレの作戦では、3階に行くことはない。だが、1階2階だけで結構な広さがある上、配信終了は16時。充分だ。
どこの店にどんなものが売られているのかは確認済みだ。コインロッカーの場所も言わずもがな。
オレは計画通りに二つ目の通路を曲がった。
オレはこのゲームをクリアするために、多数の作戦を組み立て数ある可能性を潰し確実に成功する道を選び出した。
今日は、言ってしまえばこの作戦が成功するか確認するためのテストプレイだ。
今まで参加したゲームでは、数えきれないテストプレイを繰り返して来た。今回はその中から、いくつか似たようなパターンを取り出し作戦に練り込んだ。しかし…いくら鬼ごっこと言えど、過去に例が少ない。
そのことに気づいた瞬間、いてもたってもいられなかった。
未知で未プレイのゲームが、世の中にまだあったとはな…。
ーーーー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます