第4話 お気楽お調子
幼児の体最高。
いくらでも寝れるし、めちゃくちゃ柔らかい。
自分の手の感触が気持ちよくて、今日も昼寝をしてしまった。
この頃から、父親は海外出張で母親は段々とイライラしていたのを思い出す。
大丈夫、今回もうまくいくよ。
挨拶とマナー、大声は出さないように、それでいて愛嬌を大切に。
こんなもんで、はや数年。
僕はピアノや体操など、金が無いくせに自分がやりたかったことを強制的にやらせる母親の手によって習い事を多くこなしていた。
だがまぁ、うまく使わせてもらおうと思う。
winwinだろう?
どうせ僕が何をどう思っているなど気づかれやしないし、もし気づかれたとしても別にいい。それで捨てられてものたれ死んでも良い。
何故かって?そりゃあそうだろう。僕もう死んでいるもの。
僕は生前トランペットが好きだったわけでして。
それくらいしか良いところっていうのが無かったんです。
笑える話でしょう。勉強もできないし、運動もそこまで、センスも無いし、唯一好きなトランペットも、買ったトランペットが可哀想だと言われる始末。
だがまぁ、良いんじゃないだろうか。
別に有名になりたいとか、成功したいとか思っていないし。
僕にとって大事なことは、いつだって僕が楽しい事だから。
日々健康に生きることができる。これだけで十分に幸せなんだ。
他人に求めるものは無いし、自身に求めるものもない。
今日も楽しく生きることができた。
朝起きて、ご飯を食べて、そうやって1日を過ごすことができた。
ただただ感謝である。
頭のいい人になる事は出来ないので、僕は僕で楽しくリライフをするわけ。
そういえばだが、僕はカラオケが好きでして。
あぁ好きな曲のジャンルは、Vocaloidばかりでね。
下手だけど、楽しかったですね。
と、いうことで少しでも前世で好きだった曲を歌いたい欲求が勝ってしまい、小学生になった僕は親からもらった物凄ーく古いパソコンでピアノ音だけ流せるようにしてそこら辺からマイクを買ってきて歌っては録音して聞いていた。
だがまぁ、
やっぱ歌下手くそだなぁ僕。
結局パソコンの容量がいっぱいになったので新しく容量を追加しようかなと考えたけれど、僕小学生だからね。お金ないよ。
最終的に、動画再生サイトに非公開でアップロードして1人で楽しんで数年が経ちそうになっている。
そりゃねぇ、現代人だったわけですし。
やっぱりインターネット使い始めたら時間の浪費が凄いことになりますよね。
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