金木犀が綺麗で、香りを鮮やかに思い出して、泣きそうになりました。
こちら(北海道十勝)には、金木犀がありません。
だから、秋になっても、あのいい香りがどこからも漂ってこないんですね。
それはとても寂しいこと。
14歳から住んでいた家に、大きな金木犀の木がありました。小学校5年生のとき、私が足を挫いて歩けなかったことがあり、しょげていた私に父が苗を買ってきてくれて、新しい家に一緒に引っ越したもの。毎年、秋を運んできてくれていました。
38歳になった時、事情があって、引っ越し、その家を売りました。金木犀は残されたままに。
その家を買った人は、木や花に興味がなかったようで、その前を通ったとき、私の金木犀がとても可哀想な姿になっていました。
あれから、金木犀の香りを嗅ぐたびに、懐かしくもあり、切なくもあり…という気持ちになります。
作者からの返信
北海道、金木犀が自生しないのだそうですね。
私もつい七月まで札幌在住だったので、秋は少し寂しかったです。でも今は足早に過ぎ去っていく北の地の秋がもう懐かしいです。
緋雪さんの思い出のお話を聞かせてくださってありがとうございます。私も懐かしさと切なさをおすそ分けして頂いた思いです。
冬のどこか焦げたようなにおい、不思議ですよね。
ネットで調べたら「落ち葉を燃やしているから」とか書いていたけど、燃やしてないだろう絶対って土地でもにおうので。
季節折々の匂い、各国で違うのかと思ったら、イタリアに住んでいてもやっぱり冬の空気はどこか焦げたように感じました。
雨の匂いも同じ。
四季折々なつかしいにおいで驚きました。
作者からの返信
わかります、絶対燃やしてなくてもしますよね、あのにおい!
不思議です、本当に。
イタリアでもやはり似た感じのにおいがするのですね。
国が変わっても変わらないのって、なんだか面白いですね。そして色んな記憶と結びついているだけに、しみじみしちゃいますねー。