第46話 ゲイツ財団のワクチンビジネスの闇を暴くRFK Jr.(1)

2024年11月5日の米国大統領選挙の結果が判明した直後に、ロバート・F・ケネディ・ジュニアがインタビューに答えた。


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トランプ大統領はロバート・F・ケネディ・ジュニアに3つのことを要求

ロバート・F・ケネディ・ジュニアの発言:


「トランプ大統領は私に3つのことを要求しました。公衆衛生機関に関して言えば、第一に、汚職や対立、そして公衆衛生機関を公衆衛生から遠ざけてきた機関乗っ取り現象をなくすことを求めました。」


「現在の公衆衛生機関の主な目的は、製薬会社の商業的利益を促進することです。それに対してトランプ氏は、第一に、腐敗をなくし、第二に、これらの機関を科学的研究と証拠に基づく研究、経験に基づく科学の黄金律に戻したいと考えています。あなたや私が子供だった頃、米国の公衆衛生機関は世界中で有名でした。しかし、彼らは業界に捕らわれてしまったため、今ではその評判を失っています。」


そして第三は、慢性疾患の蔓延を終わらせることです。トランプ氏は、2年以内に具体的で測定可能な結果を​​見たいと私に言いました。そして私は、それができると彼に約束しました。それが保健福祉長官としてなのか、ホワイトハウス内の保健担当大臣としてなのか、まだわかりません。しかし、いずれにせよ、私たちは慢性疾患を終わらせるつもりです。」

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一方、現政権寄りのメディアCNNは次のように報道した:

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(CNN) 米大統領選に無所属で出馬後に撤退したロバート・ケネディ・ジュニア氏は6日、ワクチンの安全性と有効性を巡る調査を「直ちに」始める方針だが、「誰からもワクチンを奪う」つもりはないと表明した。ケネディ氏はトランプ次期政権で公衆衛生を統括する役職に就くとみられている。


ケネディ氏はワクチンの安全性と有効性を巡る陰謀論の主要提唱者の一人。米公共ラジオNPRとの6日のインタビューで、トランプ次期政権での自身の優先課題の一つは、米国民にワクチンの安全性に関する「質の良い情報」を提供することだと表明した。ワクチンには「大きな欠陥がある」としている。


米国で現在使用が承認・認可されているワクチンは安全性と有効性が証明されており、リスクと副作用に関する観察が続けられている。


ワクチンに関する連邦調査に取り組む意向かと聞かれ、ケネディ氏は「直ちに取り組むつもりだ」と表明。「それが私の優先課題の一つになる」「もちろん、誰からもワクチンを奪うつもりはない。米国民が質の良い情報を確実に得られるように努める」と述べた。


米連邦政府は現在、ワクチンの安全性を追跡する複数のプログラムを運営中。その中にはワクチンの副反応を報告するホットラインの役割を果たす「ワクチン副反応報告システム」も含まれる。


ケネディ氏はトランプ、バイデン両政権の任期中、新型コロナウイルスワクチン開発に用いられた研究や製造過程について激しい批判を展開してきた。

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日本の報道は米国以上に偏っていた。産経新聞が11月1日に報じた概要は次の通り:

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【ワシントン=大内清】米大統領選に無所属で出馬を表明後、共和党候補のトランプ前大統領(78)への支持に転じたロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)が、トランプ氏が当選すれば公衆衛生分野の連邦機関を統制する権限を「(トランプ氏から)約束された」と明かし、波紋を呼んでいる。反ワクチン論者で知られるケネディ氏が同分野の要職で起用されれば、保健行政の混乱は避けられないとの見方が強い。


ケネディ氏は10月28日、支持者らとのオンライン対話で、厚生省とその管轄下の疾病対策センター(CDC)、食品医薬品局(FDA)、国立衛生研究所(NIH)や、農務省などの機関名を挙げて「これらをコントロールすることが重要」「トランプ氏が私に約束した」と語った。


ケネディ氏は過去に「すべてのワクチンは安全ではなく効果もない」などと発言。今年8月には、2014年にニューヨーク市のセントラルパークに熊の死骸を放置したと〝告白〟するなど数々の奇行で知られる。


ケネディ氏は、民主党のジョン・F・ケネディ元大統領(1963年に暗殺)のおいで、ロバート・ケネディ元司法長官(68年に暗殺)の息子。今回の大統領選では無所属で出馬を表明したが、8月に選挙戦から撤退しトランプ氏支持に回った。トランプ氏には、名門一族出身のケネディ氏が、有権者を民主党候補のハリス副大統領(60)から離反させられるとの期待があるとみられる。


ケネディ氏の親族らは8月、声明で、同氏がトランプ氏を支持するのは「一族の価値観への裏切りだ」としてハリス氏への支持を表明した。

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日本貿易振興機構(JETRO)のビジネス短信はやや広い視点で10月29日に報道した。

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11月5日の米国大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプ前大統領は10月25日、若い世代に人気の高いジョー・ローガン氏がホストを務めるポッドキャストでインタビューに応じた。


トランプ氏はまた27日に、ニューヨーク(NY)市のマディソンスクエアガーデンで、著名人を招いて選挙集会を開いた。


トランプ氏はインタビューで移民政策に時間を割いたほか、経済政策では関税を中心に据えると述べた。


同氏は不法移民の流入阻止や強制送還の必要性を訴えているほか、全世界からの輸入に一律10~20%の関税を課すベースライン関税や、米国へ輸出する国が製品に課している関税率と同率を米国輸入時にも課すトランプ互恵通商法などを掲げている(注)。


トランプ氏はまた、ローガン氏から、ロバート・ケネディ・ジュニア氏の政権入りについて質問された際、「そのつもりだ」と回答した。ケネディ氏は無所属で大統領選に立候補していたが、8月に選挙活動を中断し、トランプ氏を支持すると表明した(2024年8月27日記事参照)。


ただし、トランプ氏は「彼は石油が好きではない。私は石油とガスが大好きだ」「私は(ケネディ氏に対して)『健康に焦点を当てろ。君がしたいことは何でもできる』と言った」と述べ、エネルギー省や環境保護庁ではなく、保健福祉省などでの起用を示唆した。


トランプ氏は石油や天然ガス、石炭、原子力など、あらゆるエネルギー源を活用したエネルギー価格の引き下げなどを提唱している。


マディソンスクエアガーデンで行われた選挙集会には、共和党の副大統領候補のJ.D.バンス上院議員(オハイオ州)のほか、元フォックスニュースの司会者タッカー・カールソン氏や電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)らも参加した。


議会専門紙「ザ・ヒル」(10月26、27日)は、伝統的に民主党支持が強いNYで集会を開いても同州の選挙結果に与える影響は小さく、多数の著名人が演説を行っても態度を決めかねている有権者を説得できる可能性は低いとしつつも、著名人が選挙遊説に加わることで、若い男性など投票率が低い層の間で熱狂が高まる可能性はあるとした。


若い世代で人気が高いポッドキャストへの出演も、トランプ陣営が若い男性の支持獲得に多大な時間と労力を費やしている戦略の延長線上にあると指摘している。


「ウォールストリート・ジャーナル」紙(10月23日)も、トランプ氏の課題は、同氏を支持する若い男性が民主党候補のカマラ・ハリス副大統領を支持する若い女性ほど投票意欲が強くない点にあり、彼らを投票に行かせる動機付けが必要だと報じている。

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ロバート・ケネディ・ジュニアが、公衆衛生分野の連邦機関を統制する権限をトランプ氏から約束された理由は、過去の米国の報道を見れば分かる、

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