第40話 レプリコンワクチン(自己増殖型mRNAワクチン)が危険な理由(1)

荒川博士が3年前から理論的に指摘してきたmRNAワクチンの危険性が、実際の多様なワクチン被害に現れているので、2024年10月から日本人に接種される予定のレプリコンワクチン(自己増殖型mRNAワクチン)について荒川博士が指摘する「危険な理由」を要約して説明する。


(注)荒川央 (あらかわ ひろし)

1991年 京都大学理学部卒業 1996年 京都大学理学博士 (分子生物学、免疫学) バーゼル免疫学研究所 (バーゼル)、ハインリッヒ・ペッテ研究所 (ハンブルク)、ヘルムホルツ研究所 (ミュンヘン)、マックスプランク研究所 (ミュンヘン) を経て分子腫瘍学研究所 (ミラノ)所属


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レプリコンワクチンの治験はすでに日本のいくつもの都市でも行われており、このまま進めば2024年の秋から一般への接種が始まる恐れがある。


コロナワクチンが危険な理由

その理由として、 1) 遺伝子ワクチンである。 2) 自己免疫の仕組みを利用している。 3) 開発国でも治験が済んでおらず自己責任である。 4) コロナウイルスは免疫を利用して感染できるのでワクチンが効くとは限らない。 5) スパイクタンパクの毒性が分からない (→ その後スパイクタンパク自体が猛毒であった事が判明した) 。 6) 不妊、流産を起こす危険性がある。 7) 接種者は被害者となるだけでなく加害者となる可能性もある (いわゆるシェディングと呼ばれる現象) 。

そしてこれらは3年前の時点でじゅうぶん予測できた事だった。


日本でのコロナワクチンの大量接種が開始する前に、欧州を含む諸外国では既に接種が先行していたので、私はコロナワクチンの危険性についてもある程度情報を入手していた。


そのため、そういった情報を日本のマスメディアが報道してくれるのならば、私は単に補足をするつもりだった。


また、2021年夏には東京オリンピックが開催されたが、当時の私はオリンピックの頃をめどにブログの執筆を終わりにしようとも考えていた。


しかし実際には日本では国民の大半がコロナワクチンの接種を受け、それどころかその後も接種は拡大し続け、3年を経た2024年の時点においてもさらなる頻回接種を重ねている状況だ。


思い返すとコロナ騒動の初期には、「2回ワクチン接種したのでもうコロナに罹らない」「2回打ったから、これでもうワクチンは打たなくてもよい」などと言われており、そのため2回接種者達が「fully vaccinated=完全接種済み」のようにSNS等で嬉々としてアピールしていたのを覚えている方も多いのではないか。


また、「高熱や強い副反応が出ているのはワクチンが効いている証拠だ」「副反応が強いのは若い証拠で喜ばしい事だ」「ワクチン接種後の辛い副反応を耐えきったのでもう大丈夫」「ワクチンを打って集団免疫を作る事が社会への貢献になる」などといった事も言われていた。


「国民の7割が打てば集団免疫が作られるので、周囲の人達のためにもワクチンを打つべきである」そう言ってワクチン接種を推し進めてきた人達は今でも同じ事が言えるのか?「思いやりワクチン」とは一体何だったのか。


より危険なレプリコンワクチン

コロナ騒動の初期にはコロナワクチンの接種圧力が非常に強かった欧州やアメリカなどの諸外国ですら、結局はどの国も3回までの接種でほぼ打ち止めになった。


にも関わらず世界でも日本だけが7回の接種にまで突き進み、いまだに接種が続けられている。事実上、世界一ワクチンを打ち、世界一マスクをし、世界一の感染爆発を現在進行形で起こし続けているのが日本という国なのだ。


そして事態はそれだけでは済まない。これからさらにコロナに対するレプリコンワクチンの集団接種という危険な人体実験を日本国民を使って始めようとしている。まさに日本は異常な状況下にある。


アインシュタインの言葉がある。

「自分の目で見て、自分の心で感じる人は、とても少ない」


テレビや新聞のフィルターを通さず、自分自身の目で現実を見て感じて欲しい。

コロナワクチンによって周りでどれだけの人が障害を受けているのか。


もともと健康であったのに杖をつくようになった人、視力や聴力に支障をきたした人、急激に認知症が進んだ人、自己免疫疾患や悪性腫瘍を患うようになった人、突然亡くなった人。


そして今後控えているレプリコンワクチンは、これまでのmRNAワクチンとは全く別物だ。その最大の違いは接種者の体内で遺伝子が「増殖」するワクチンだという事だ。


遺伝子が増殖するという事は、その間に遺伝子が変わっていくという事でもある。増殖し、その間に遺伝子が変異する。


そして変異と選択による進化の行先は現時点では予測がつかない。そういった意味では、レプリコンワクチンは「感染性遺伝子製剤」とも呼べるものなのだ。


セントラルドグマとその例外

セントラルドグマとは分子生物学の古典的な概念であり、フランシス・クリックが1958年に提唱したもの。


DNAを複製してDNAが作られ、DNAの情報を転写してRNAが作られ、RNAを翻訳してタンパクが作られる。つまり、遺伝情報は「DNA → mRNA → タンパク質」の順に伝達されるというルール。


細胞を持つ生物はバクテリアから昆虫、動物、ヒト、植物に至るまでDNAを遺伝情報として使っており、ゲノムはDNAだ。こうした生物ではRNAは基本的に一時的に働く遺伝物質だ。


セントラルドグマが提唱されたのは約70年前だが、例外がその後見つかってきた。それはウイルスだ。ウイルスの中にはRNAをゲノムに持つものがいる。


セントラルドグマではRNAはDNAからしか作れないが、RNAウイルスは独自の工夫でセントラルドグマを乗り越えている。


RNAウイルスの1つのタイプはレトロウイルス。レトロウイルスとは「reverse transcriptase-containing oncogenic virus」の略であり、逆転写酵素を持つがんウイルスという意味だ。


レトロウイルスは自身のRNAゲノムをDNAに逆転写して宿主のゲノムに挿入し、そこからRNAを転写して自身のゲノムを量産する。


もう一つのタイプはRNAからRNAを複製するRNAウイルスだ。こうしたウイルスはRNAからRNAを複製する酵素を持っている。これがRNA依存性RNAレプリカーゼ (ポリメラーゼ) 。


これは人や動物は持っていない酵素であり、この酵素によりRNAウイルスはRNAの鋳型からRNAのコピーを作る事ができる。


実はRNAウイルス自体はありふれたもので、例えば私達の身の回りだとインフルエンザウイルスもRNAウイルスでRNAからRNAを複製しているし、コロナウイルスもそうしたRNAウイルスのひとつだ。


シュードウリジン化RNAやレプリコンワクチンはヒトの本来のmRNAとは似て非なるもの

一言で「細胞」と言っても、心臓、脳、肝臓、皮膚、網膜、乳腺など、それぞれの細胞の形質が違うのは細胞種ごとにタンパクが異なるため。


そして、細胞ごとに作られるタンパクが異なるのは細胞ごとに転写されるRNAが異なるから。


本来mRNAは非常に不安定な物質だが、細胞内では作られた端からすぐに壊れてしまう。これは必要な時に必要なだけのタンパクを作るために、細胞にはRNAを効率的に分解する仕組みが備わっているからだ。


ファイザー、モデルナのコロナワクチンはシュードウリジン化mRNAによるmRNAワクチンだ。上記のように細胞内のmRNAは本来壊れやすいものだが、「壊れやすいのなら壊れないようにすれば良い」というのがシュードウリジン化mRNA製剤のコンセプト。


それに対し、「どうせ壊れやすいのなら増やせば良いだろう」というのがレプリコンワクチンのコンセプトだ。


そして「壊れない」シュードウリジン化RNAや「自己増殖する」レプリコンワクチンはヒト細胞の本来のRNAとは似て非なるものだ。


シュードウリジン化mRNAワクチンとレプリコンワクチン

これまでのmRNAワクチンの仕組みでも細胞内に導入されたRNAから抗原タンパクが作られ、その抗原に誘発された免疫系が特異的な抗体やT細胞を産生する。


レプリコンワクチンと従来のmRNAワクチンの違いは、レプリコンワクチンではmRNAがタンパクを作る鋳型として機能するだけではなく、mRNA自体が増殖するという事。


RNA増殖を媒介するのはレプリコンワクチンに搭載されたレプリカーゼの遺伝子。そして、レプリコンワクチンは増殖する仕組みを持っているが、その増殖を止めるための仕組み、つまりブレーキを搭載していない。


実際にレプリコンワクチンの増殖が止まるのは「人体に本来備わっている免疫の仕組み」によるもの。これは例えるならば、ブレーキの無い暴走車に対して防御壁やバリケードを張って食い止めているようなものであり、それは決して車、すなわちワクチンそのものに備わっている「ブレーキ」によるものではない。


また、そもそも免疫は個人差が非常に大きい上に、例えばそのバリケードであるはずの免疫が正常に働かない状態にある免疫不全などの方においては、その体内で増殖を止める仕組みも作動しない恐れがある。


私はそのような事態が起きる事を強く危惧している。

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さらに「レプリコンワクチン接種者の汗からエクソソームなどを介してレプリコンワクチンが体外に排出された場合、非接種者を含めて周囲の人達がレプリコンワクチンに暴露する可能性がある」など、他の研究者たちも警告している情報を荒川博士のブログを参考に、第41話で紹介しよう。

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