第41話 レプリコンワクチン(自己増殖型mRNAワクチン)が危険な理由(2)

2024年10月から日本人に接種される予定のレプリコンワクチン(自己増殖型mRNAワクチン)について荒川博士が指摘する「危険な理由(後編)」を要約して説明する。


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エクソソームと細胞間輸送

もし本当にレプリコンワクチンが同一細胞内だけに留まるのであれば問題は限定的。しかし実際には細胞間輸送の機序を考慮する必要がある。


細胞外小胞 (extracellular vesicle, EV) とは細胞間のコミュニケーションを媒介する小胞。

そして細胞外小胞の代表的なものがエクソソーム (直径約40~100 nm) 。

また、エクソソームよりもサイズがさらに大きな細胞外小胞はマイクロベシクル (直径50~1000 nm) と呼ばれる。


細胞同士は細胞間輸送小胞であるエクソソームを介してお互いの間で物質や情報のやり取りをしている。

エクソソームの内容物としてはDNA、RNA、タンパクなどがあるが、実際エクソソームがどの細胞に取り込まれるかは予測不可能。


人体では有害だとみなしたものは積極的に分解し、分解できなければ排出しようとする仕組みが働く。

例えば風邪をひくと咳や鼻水が出るのも有害なウイルスを体外に排出しようという働きのため。

そしてエクソソームは血中を循環し、汗や呼気からも排出される。


レプリコンワクチンとシェディング現象

コロナワクチン接種者から他者に副作用を伝播する現象は便宜的にシェディングと呼ばれており、実際に多くの人が被害を訴えている。


本来の「ワクチンシェディング」とは、生ウイルス (ウイルスそのもの) を使ったワクチンを打った人間がウイルスに感染してしまう事によってウイルスを周囲に撒き散らすという現象。


そういった意味では、そもそも生ウイルスを用いていない遺伝子ワクチンによってワクチンシェディングが起こるという事自体が奇妙な話だが、これはコロナワクチン接種者が何らかの有害物質を分泌し、それが周囲に影響を及ぼしているためではないかと考えられる。


また、コロナワクチン接種者特有の体臭を指摘する声もあり、その匂いとして代表的なものはケミカル臭と腐敗臭。


では、シェディング現象の原因物質とは一体何なのか?

コロナワクチン接種者からVOC (揮発性有機化合物) を検出している報告もあり、原因物質の候補の1つはアルデヒド。


さらにはワクチンを接種した家族によるシェディング被害を受けた未接種の方から、ヌクレオキャプシドに対する抗体はできていないにも関わらず、スパイクタンパクに対する抗体が検出されたという報告もあった。


実際スパイクタンパクのような高分子膜タンパクでもエクソソームに取り込まれれば呼気や汗として分泌する事も可能であり、ワクチン接種者はスパイクタンパクを分泌している可能性すらあるという事。


シェディング経路としての汗

汗の材料は血液であり、血管を流れるものは汗からも漏れる事がある。


例えばニンニクを食べた人から次の日も独特の匂いがするのは、血液に溶け込んだ匂い成分のアリシンが汗として排出されるためだが、アリシンが何のために排出されるのか、なぜ人ごとに匂いの強さが違うのかなど実際の所は詳しく分かっていない。


佐野栄紀先生の研究結果は、コロナワクチンのいわゆるシェディングの作用機序を考える上での重要な示唆を与えてくれている。


有害物質を体外に排出する経路として汗を利用し、積極的にスパイクタンパクを放出している人が存在する可能性。


分解できなかった有害物質を体外に排出しようとする働き自体は体の持つ自然な作用と言えるが、例えば一見非常に元気に見えるワクチン多重接種者は体質的に解毒機能が高い方であり、むしろその周りでシェディング被害を受けて体調不良者が続出するといったメカニズムのヒントとなるかもしれない。


このように、体内を循環する物質というのは体外に漏れ出てもおかしくない。


そのため、レプリコンワクチン接種者の汗からエクソソームなどを介してレプリコンワクチンが体外に排出された場合、非接種者を含めて周囲の人達がレプリコンワクチンに暴露する可能性がある。


人体に備わっている免疫系は、基本的には異物であるレプリコンワクチンを壊そうと働く。しかし、免疫低下や免疫不全などの状態により免疫系が正常に働かないような方の場合、その体内では増殖を止める仕組みも作動しない恐れがある。


さらに言うと、例えば体質的にスーパースプレッダーのような人が現れた場合、そこから周囲にさらに感染を広げる懸念がある。


従来のmRNAワクチンが個体間で伝播したとしても、受け取った人の体内では量自体は減っていく一方だろう。

しかしレプリコンワクチンのように増殖する仕組みを持つ遺伝子製剤の場合は、受け取った人の体内でもそのmRNAが増える可能性がある。


蚊による個体間伝播

消化管の中は生理学的には「体外」だが、身体中に張り巡らされた血液の流れる血管の中はまさに「体内」。


そのため、ウイルス感染症を患っている人の体内を循環するものを他者の体内へ直接注入すれば、そのウイルスに感染させるリスクは著しく上昇する (例えば注射針の使い回し等)。


そして、吸血する昆虫である「蚊」も様々なウイルスを媒介する。蚊が媒介する病気による死者は世界中では実に年間75万人にも及ぶ。


レプリコンワクチンの個体間伝播を考察する際には、汗や呼気などでの間接的な伝播に加え、蚊などによる直接的な血液での伝播も念頭に置くべき。


レプリコンワクチンは胎児に感染するか

胎盤は妊娠中に形成される一時的な器官であり、発育中の胎児のライフラインとも言える。


胎盤は胎児に必要な栄養素と酸素を供給し、老廃物を除去し、ホルモンを産生し、胎児を保護する働きをする。また、胎盤の血液胎盤関門はバリアとしても働き、母体血液中の病原体や有害物質などから胎児を保護する。


しかし、そのフィルター機能も決して完全ではない。そのため、妊娠中はリスクを避けるために、煙草、アルコール、過剰なカフェイン等の摂取を控える事を求められてきた。


コロナワクチンのmRNAは血液胎盤関門を通過し、胎児の体内に取り込まれる事が確認されている。このようにLNPに包まれたmRNAが子宮内環境に届くのなら、レプリコンワクチンでも同様な事態が予測される。


さらにレプリコンワクチンmRNAの中には複製遺伝子も含まれるため、レプリコンワクチンmRNAが胎児の体内でも自己増殖する懸念がある。


レプリコンワクチンは個体間伝播するか

レプリコンワクチンは既に日本以外にもベトナムやインドなどで治験されてきたが、個体間伝播は今までのところは報告されていない。


では、そうした心配をする必要はないのか。そもそも日本でもコロナワクチンのシェディングによる健康被害を訴える方は多いが、その声は無視され続けている。


実際シェディング被害の定量法など定まっておらず、治験でもそうした測定はされていない。


動物実験で安全性を確認する難しさ

コロナワクチン大量接種開始以来の日本の超過死亡の合計は2024年の前半の時点で既に60万人にも及ぶ。


この膨大な超過死亡数はコロナワクチンの薬害が原因であると私は考えている。


こうした数値から考えても、短期間での限定的な数のマウスを使った動物実験では遺伝子製剤の人体への安全性を確認するのは実際困難だ。


いわゆる「シェディング」現象を検証するためには、高い感度のシェディングの原因物質の検出に特異的な実験系や、体調被害を定量化する実験系を立ち上げる必要がある。


しかし、現状ではシェディングの定量的な測定法すら存在せず、さらにマウスで「レプリコンワクチンの伝播が起こらない事」などを検証する事ははるかに難しい。


そもそもマウスとヒトは体のサイズ、寿命なども大きく異なり、マウスでの実験結果をそのままヒトに当てはめて簡単に安全性を結論付ける事はできない。


また、例えばシェディングについてマウスとヒトの違いで考慮しなければいけない重要な要素の一つには「汗」がある。


ヒトが進化の過程で体毛を失った理由の一つは体温調節のために「汗をかく能力」を獲得するためであったと考えられている。


実際、体温を下げるために汗の仕組みを採用している動物は非常に珍しく、哺乳類でもヒトとウマくらいだが、この仕組みにより長時間の激しい活動の際でも汗で体温を下げる事によって「オーバーヒート」を避ける事ができる。


これはヒトの持つ特殊能力の1つであり、そのため本来ヒトは哺乳類の中でも屈指の長期離ランナーでもある。


汗をかくためのエクリン腺は「ヒト」の持つ特徴。汗をかくためには体毛が邪魔になるため、本来マウスを含むほとんどの哺乳類は全身からは汗をかかない。


汗によるシェディングの経路は大きな問題だが、つまりマウスではこれを検証できない。


人は皆それぞれ遺伝的に異なり、ウイルスへの感染しやすさやウイルスのような外敵に対応する免疫系の働きも個人によって差がある。


一方、動物実験に使われるマウスは基本的に純系であり、遺伝的には均質だ。そのため人間の個人差もマウスで検証する事はできない。


また、シェディング現象を動物実験で解明する難しさの理由はそれだけではない。


そもそも研究者がそうした研究自体を敬遠するという事情があるからだ。研究には費用がかかるが、その中でも動物実験はコストの高い実験だ。


そして昨今ではmRNAワクチンの研究や癌製剤の活用や応用への研究に対しての研究費は潤沢だが、製剤に対する「害」や「デメリット」の研究への研究費は申請しても却下される場合が多い。


またそうした研究による成果を発表しようとしても、事実上ジャーナルの出資者でもある製薬会社に不利益をもたらすような内容の研究に関しては、査読を通す事すら困難だ。


また、たとえその研究成果を何らかの形で発表できたとしても、そのために所属機関の中で冷遇されたり、出世の道を閉ざされるといった可能性もあるだろう。


そのように、こうした研究に対する負の圧力のために薬害の研究が世の中に出てくる事は実際非常に難しいのだ。


わずか127gのレプリコンワクチンで日本の全人口に接種可能

DNAワクチンやmRNAワクチンに比べ、レプリコンワクチンは接種当たりの必要な核酸の量を極端に節約する事ができる。


節約によるコストの削減はワクチンメーカーにとって好都合だが、接種量を節約できるのは接種者の体内でRNAが増幅する仕組みであるから。


実際には体内での増幅には人体による個人差があるために、たとえ同一量のレプリコンワクチンを投与しても接種者によっては作用が想定よりも強く出る事もある。


また、従来型のコロナワクチンでも現場でのミスによって、接種量を間違えたりといった投与量に関する事故も何度も起きてきた。もし、こういったミスがレプリコンワクチンでも起こった場合、RNAの増幅や免疫刺激による毒性の強さがどれほどになるかは予測ができない。


レプリコンワクチンとパンドラの箱

レプリコンワクチンは2023年11月28日、日本で承認された。


実はその前にも一度インドで2022年に緊急承認されたが、臨床データは芳いものではなく、結果的に承認自体も暫定的なものに終わった。


そういった意味でも、今回の日本での承認は「真の分岐点」であり「パンドラの箱」を開けようとしているのは他でもない日本なのだ。


日本はレプリコンワクチンの危険性を無視し、小規模な短期間のテストのみで、見切り発車の状態で承認してしまった。この異例の早さには何かの意図があるのではないかとすら疑う。


通常、ワクチン開発には少なくとも10年以上かかると言われているのは、長期の副作用を見るには実際それだけの時間が必要だからだ。


しかし、たとえ国が承認し、製薬企業、研究者、医者がお墨付きを与えたところで、もし想定外の何かが起きた際には彼らが事態をコントロールできるわけではない。


製薬企業は今後レプリコンワクチンのプラットフォームを拡大しようとしている。


また、コロナだけでなく他の様々な感染症に対するワクチン、癌の予防や治療を名目としたmRNA製剤へも応用されようとしており、現在進行形で帯状疱疹やインフルエンザワクチンから癌製剤に至るまで臨床試験が進められている。


レプリコンワクチンの開発企業は、将来的にこの技術が従来のmRNA技術に置き換わっていく事を期待しており、人々がワクチン接種について国や行政、医療機関に疑問を抱かない限り実際そうなっていくだろう。


日本人を対象としたレプリコンワクチンの人体実験はすでに始まっている

mRNA技術とはある意味人体を薬品工場として利用する技術だ。


さらにレプリコンワクチンでは、そのmRNA自体も増殖する。一人一人の体内で実際タンパクをどれくらい作るのかは予想できまない。


レプリコンワクチン自体には増殖の「ブレーキ」は搭載されていない。mRNAがどれほど増殖し続けるのか、増殖がいつ止まるか実際には分からないのだ。


この場合の安全管理とは言わば個人の体質次第だ。しかも増殖するmRNAは投与されたmRNAのまま不変ではなく変異していく。変異するうちにどのようなものができるか分からず、また組換えも起こる。


免疫系との競争の中では感染性が高いもの、増殖率が高いものが自然淘汰の競争で優位に立つ。そのため、そういった競争の中で危険な「ワクチン変異株」が進化し広がっていく恐れがある。


「今のところ危険性は証明されていないので、さっそく実際に人間で試してみよう。」という決して行うべきではない人体実験を、治験という名目で日本という国は国民を対象にすでに始めてしまった。


もしこのまま進めば2024年秋には一般への大量接種が始まる可能性があり、もはや時間に猶予がない。


日本ではすでにコロナワクチンによって数十万人もが犠牲になった可能性があるにも関わらず、医療従事者もマスメディアも、未だにmRNAを理解しているようには見えない。


ましてやレプリコンが何かなどはさらに理解していないだろう。

知っている者が伝えないといけないのだ。

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危険性を警告してもマスメディアは無視する。G7各国政府が報道規制しているからだ。その方法は多岐にわたり、多様な組織が関与している。

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