第34話 mRNA型生物製剤が、最初から薬害発生が避けられないプラットフォームであった

第33話に続いて、ワクチンの有害性について各国で研究されている内容を解説する医師や学者のコメントの一部を紹介する:


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mRNA型生物製剤が、最初から薬害発生が避けられないプラットフォームであったということを説明する。


医学部の教授であるならば気がつかなければならない重要な情報を含んでいる。今回のmRNA型生物製剤が薬害を招くことが最初から分かっていたことの証拠。それは、ハーセプチンという抗体医薬について調べてみると良い。


ハーセプチンはトラスツマブとも呼ばれる。医薬品で最後にマブと言う二文字があるものは抗体医薬を示す。もともとはモノクローナル抗体monoclonal antibodyを省略したもの。


この抗体医薬はがん細胞の膜表面でたくさん発現しているHER2(ヒト上皮増殖因子受容体2型)に結合して薬効を発揮する。

HER2そのものの活性を抑えてがん細胞の増殖を抑制するという効果もあるが、より重要なのはADCC活性。ADCC活性とは抗体依存的細胞傷害活性。


既に医薬品の売り上げランキングの上位の多くは抗体医薬やバイオ医薬品。

したがって抗体医薬の代表的な作用メカニズムは当然知っておくべきことだ。

細胞の表面に抗体が結合すると、その細胞は殺傷されると言うことだ。


mRNA型生物製剤を投与すると、投与されたmRNAは接種部の筋肉細胞にとどまることなく、体中に広がっていく。体中のあちこちの細胞でスパイクタンパク質が発現しスパイクは細胞表面に並ぶ。それは、スパイクタンパク質の一番下の部分には膜貫通領域と呼ばれる構造があるため。


新型コロナウイルスの表面にスパイクが並ぶのと同様に、細胞の表面にスパイクタンパク質が林立することになる。スパイクタンパク質に対する抗体が存在する状態でmRNA型生物製剤を投与すると細胞表面のスパイクに抗体が結合する。


その先はどうなるか、ADCCと呼ばれる現象が体中でおきることになる。

最初の攻撃に対象が血管内皮細胞であったとしてもそれは自然なこと。心筋細胞でこの現象がおきるのも理解できること。


NK細胞(ナチュラルキラー細胞)による攻撃がおきるタイミングだが、接種する前に感染したことのある人では初回接種からおきるだろう。最初の接種だけでも1ヶ月後にはIgG抗体が誘導されているので、2回目の接種では多くの人におきるでだろう。ブースター接種では全員でおきることになる。


抗体が結合した細胞が攻撃される仕組みはもうひとつある。

それは補体(complement)によるもの。補体というのは血液中に存在するタンパク質の一つ。

補体による細菌や細胞の殺傷メカニズムは、抗体や細胞性免疫といった獲得免疫ができる以前に確立したと考えられている。


「補体依存性細胞傷害、英: complement-dependent cytotoxicity、CDC)は、IgG抗体およびIgM抗体のエフェクター機能である。抗体が標的細胞(細菌やウイルスに感染した細胞など)の表面抗原に結合すると、これらの抗体に結合したタンパク質C1qによって補体系の古典経路が作動。


その結果、膜侵襲複合体(MAC)が形成され、標的細胞が溶解することになる。補体系は、ヒトのIgG1、IgG3、IgM抗体によって効率的に活性化され、IgG2抗体では弱く、IgG4抗体では活性化されない。


補体は細菌や細胞に抗体が結合したものを見つけると活性化されて細胞や細菌に穴を開けて殺してしまう。


補体による細胞殺傷はIgMでもおきるが、IgG4ではおきないことがわかっている。以前、ブースター接種するとIgG4抗体が産生されることを紹介したが、これは体が自分を守ろうとする働きなのかもしれない。


mRNAを取り込んだ細胞が攻撃される仕組みはこれだけではない。もう一つの細胞攻撃部隊も出動する。今回使用されているmRNA型生物製剤の最大の問題点は生体にとって異物であるスパイクタンパク質を細胞内で産生して免疫している点。このことも薬害発生の重要な原因となる。


細胞内で生産されたタンパク質はプロテオソームと呼ばれるタンパク質分解工場によって短い断片までこわされた後で、MHCクラスI分子に結合した形で細胞の膜表面に提示される。この現象は抗原提示と呼ばれる。

細胞内で合成されたタンパク質の断片を結合したMHCクラス1分子が細胞表面にずらりと並ぶ。


なぜこのような作業を細胞が行っているのか。このような仕組みが存在することのメリットは何か。それはウイルスとの戦いに打ち勝つため。ウイルスというのは自力でタンパク質を合成する能力を有していない。そのため、細胞に感染することによって宿主細胞内の蛋白合成のしくみを利用する。


ウイルスを構成するパーツで重要なものはタンパク質。そのため、ウイルスは感染した細胞でウイルスの部品であるタンパク質を合成できないと増殖できない。つまりウイルスが感染した細胞ではウイルスのタンパク質が生産される。この性質を利用して感染細胞を検出するわけだ。


ウイルス感染細胞かどうかを識別するには、細胞内で生産しているタンパク質を全て細胞膜上に提示すればいいとなったわけだ。その中に見慣れないものが混じっていればそれが感染細胞だとなる。


このように免疫システムは細胞内でどのようなタンパク質を合成しているかを絶えず細胞外に提示する 。

その中に見慣れないものが混じっていればそれが感染細胞だとなる。


このように免疫システムは細胞内でどのようなタンパク質を合成しているかを絶えず細胞外に提示させる仕組みを進化の過程で獲得し、もしも外来のタンパク質を産生している細胞があれば、それを殺傷する仕組みを持っている。


これは細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)によって行われる。細胞性免疫が確立するということは、ウイルス由来のタンパク質を合成している細胞を殺傷できるT細胞の準備ができたということだ。この反応がどのようなタイミングでおきるのかについて考えてみよう。


過去に感染したことのある人では、最初の感染で細胞性免疫が確立しているので初回のmRNA型生物製剤の接種後におきることになる。非感染者では二回目の接種までで細胞性免疫が確立されるので、ブースター接種の時にこの反応がおきることになる。


mRNA型生物製剤がいかに大きなリスクを伴うものかが理解できたのではと思う。本来であるならば、接種者がバタバタ死んでもおかしくないものだが、死亡者が増えていないのは、幸か不幸か、今回のmRNA型生物製剤に免疫抑制をするしくみが備わっていたからだ。


免疫抑制には個体差があるのだろう。個体差、それが運命の分かれ道になっているのだと思う。何らかの理由で免疫抑制がうまく機能しなかった方は重篤な副作用に苦しむというもの、これはヒトに接種すべきものではないと思う。


このmRNA型生物製剤が重大な薬害を引き起こすことはわかる人には初めから分かっていたのでは? このことが明らかになると誰も接種しなくなる。そのために強力な情報統制が必要だったと考えるべきだ。


今回のmRNA型生物製剤はヒトの免疫機構に真っ向から挑戦するようなもの。最初から薬害がおきることは当然のもの!


つまりうまく免疫できると次の接種の時にスパイクタンパク質を発現した細胞が自らの免疫機構によって攻撃されることが必然の仕組みだ。この反応が激しくおきれば死んでしまう。


幸か不幸か、mRNA型生物製剤には免疫抑制効果があって、接種したほとんどの方が死ぬ事態を免れた。とはいうもののリスクが極めて高いものであることは明らか。


それに加えて抗原のスパイクタンパク質に毒性があるという強力なおまけ付きだった。これも大きな問題。こんなことは少し考えれば分かること。


私がいつも不思議に思うのは、立派な肩書きを持った方たちが厚労省の分科会に出席していていろいろ議論しているにもかかわらず、誰一人として立ち上がって「このmRNA型生物製剤は本来危険なものでワクチンに使用すべきでない」と言わないこと。これが大きな疑問。


この方たちは、mRNA型生物製剤のリスクに気がつくことなくオミクロン対応型の接種を推奨している。その結果はモルモット日本。

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「このmRNA型生物製剤が重大な薬害を引き起こすことはわかる人には初めから分かっていたのでは?」との指摘通り、警告を発していた学者・研究者が複数、著書に危険性を記載した研究者がいた。接種開始前の厚労大臣が、自分は接種しないと言ったことが記事になった。


「このことが明らかになると誰も接種しなくなる。そのために強力な情報統制が必要だったと考えるべきだ。」との指摘通り、日本だけではなく世界的に情報統制が行われている。


次回は、誰がどんな組織が、世界的に情報統制を行っているのか解明したいと考える。

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