19
遭難してから15日が経過した。その間ジュンは恋人のテルキから物々交換を理由に、やられっぱなしの日々を送っていた。
爛れ過ぎた"性活"にさすがのジュンも、あいた口がふさがらなかった。
――その日の夜ジュンはついに行動に出た。
それは、恋人のテルキからライターと食料を奪う作戦だった。ライターさえあれば、自分が捕った魚を沢山焼ける。そんな曖昧な作戦を思いつくとなりふり構わず行動に出た。
真夜中、ジュンは忍び足で森の中から姿を現すと近くにあった茂みにサッと隠れた。
目の前にはテルキが焚き火にあたりながら無防備にアホ面かいて眠っていた。テルキはジュンから服を奪ったので、夜の寒さをしのげた。
一方ジュンは、まっ裸だった。一旦は返されたパンツも最終的にはヤリやすいようにと剥ぎ取られた。
もはや可愛さ余って憎さ100倍までの怒りを恋人に感じていたジュンは、テルキが寝たかを茂みからジッと観察していた。そして彼が焚き火の前で寝ていると、ジュンは地面に這いつくばって匍匐前進をしながら気配を消して近づいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます