第10話マイホーム

郊外で購入した新しいマイホーム。


この家は少し他の家と変わっている。


家の色は黒。


外の壁には大量の包丁、ノコギリ、ナタなどが貼り付けられている。


庭には錆びた車イスが一台。


家の中に入ってみよう。


玄関には大量の髪の毛が。


全て特殊な糊でしっかりと壁、床に張り付いている。


奥に進むと家族の憩いの場、リビングがある。


リビングには、惨殺された死体の写真が所狭しと貼られている。


トイレには豚の頭がところ狭しと並んでいる。


少々用を足すには窮屈か。


風呂場にはねじれた足が二本。


足は背中を洗うのに丁度いい。


最後は寝室。


ベッドには私の妻と子供が眠っている。


身体は邪魔なため、微塵切りにして庭に捨てた。


ベッドにあるのは頭だけ。


顔だけ見れればそれでいい。


ここは大切な家族のマイホーム。


いずれ私も家族と一緒に眠るつもりだ。






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