第11話足長おじさん

私の街には足長おじさんと呼ばれる人がいる。


身長は2メートルくらいあるだろうか。

足の長さが、180センチ。


頭や胴体が20センチと言うアンバランスな身体をしている。


皆、異様な身体に恐れを抱き近づかなかった。


そんな足長おじさんがある日、公園で死体となって発見された。


その死体は酷いものだった。


足が切断され、ゴミ箱に投げ捨てられていた。


頭や胴体はブランコの上に置かれていたという。


犯人は数日後、すぐに逮捕された。


逮捕されたのは、近所に住む30代の女性。


犯行動機は「バケモノがいて気持ち悪いから殺した」と言うものだった。


果たして足長おじさんはバケモノだったのか。


私には女性の心の中にバケモノがいたのではないかと思う。

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