第4話ぶら下がる死体

私の家の廊下には死体がぶら下がっている。


身体が干からびていて、男なのか女なのか分からない。


ボロ切れのような布を着たその死体はいつからあるのか。


誰が付けたのか。


全く分からない。


お母さんに聞いてみた。


いつからあるのって。


そしたら


「さぁ、確かこの家を建てたときからあった気がするけど」


と言っていた。


お父さんにも聞いてみた。


「いつ間にか、ぶら下がってたんだよな-。今は家建てるとオマケで死体が付いてくるんじゃないか」


といいながら笑ってた。


そういうものなのかと私は納得した。


ぶら下がる死体。


廊下にあってときおり邪魔だけど、私はこの死体気に入っている。


私の家のシンボル、マスコットみたいなもの。


ときおり揺らして遊んでる。


そうすると、死体がニッコリ微笑んでる気がするんだ...




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