第3話彼氏
彼氏が浮気していた。
前の彼氏もそうだ。
みんな浮気、浮気。
憎い。
私は男に激しい憎悪を覚えた。
彼氏が許してくれと言ってきた。
今回だけだからと私は許した。
表面上だけの許しだ。
私はある決心をしたんだ。
それは私に近寄ってきた男を黒魔術で呪い殺すこと。
彼の名前を大量に紙に書き、火で焼く。
大切なのは強く強く、死ねと念じること。
この時の私は、黒魔術が本当に効くかどうかは関係なかった。
ただ怒りや憎しみを何かにぶつけたかっただけ。
半年後、彼氏が自殺した。
飛び降り自殺だった。
仕事で追い込まれていたらしい。
私は黒魔術が効いたのではと喜んだ。
それからだ。
元彼がヨリを戻そうと言ってきたのは。
私はいいよと返事をし、その日に元彼の名前を紙に大量に書いて、火で焼いた。
効果がでたのは、3ヶ月後。
元彼が電車に飛び込み自殺をした。
私は黒魔術が効くと確信した。
この先、私に寄ってくる男はたくさんいるだろう。
私は決して男を許さない。
私はこれからも男を呪い殺すつもりだ。
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