タイムリンク
俺の名は天流寺 総駕 16歳は平凡に暮らしていた、そして同時に人生は代わり映えの無いものだと思っていた。
だが突如として
にパラパラなる男にどのようにして連れられたかは分からないが引き摺り込まれた。
そして、4億人もの人々が得体の知れないゲームのテストプレイヤーとして集められた…。
この世界に反逆するか
ゲームに負けるか、どちらか一方でも条件が満たされれば、一回戦、二億人になるまで戦うというゲームと世界から敗退してしまう。
敗退するとどうなるかは伝えられはしないものの、この世界への絶対服従が義務付けられたも同然だ。
そんな中で俺はどうすれば。
困惑のまま、気が付くと265号室と書かれたドアの前に立っていた…
×月25日
「ここ…か」
消えかかる声で身も心も疲れ果てたまま265号室へと入りベッドへフラフラと吸い寄せられ体を横にする…。
俺達は、あの白い部屋から解放された後部屋を出るとその前にはいくつものロッカーがズラリと並んでいた。
そこには其々の名前と番号が書かれていた。
その番号は手首にいつの間にかタグを付けられていた為把握出来た。
名前の書かれている横には指紋を認識する装置があり、俺たちはロッカーを開けた。
中には鍵とタブレット端末のような物、後はそれの充電器、タブレット端末にはDDTの詳しいルールアプリ。
そして個人に用意された宿へのルート。
この世界のマップ機能がアプリとして備わっていた。
まずは頭を整理する為、宿に向かう事にした…。
到着後タブレットを操作しこの世界の状況を把握する。
プレイに必要なカードを集める店も幾つかあるようで、マップに印されていた。
このDDT、カードゲームを行うには44枚以上のカードがルール上必要とされる。
そして、カードを束にした物をデッキと言う、デッキを作らなければテストプレイには参加出来ず4日後に無条件敗退が課せられる。
が--だんだんとまぶたが重くなって行き、そのまま爆睡した…。
・・・
×月26日 午前
〜災害〜disaster
「ディザスターさん!デッキが完成しましたよ!」
落ち着きがなくうろちょろする青年、慶次をフッと笑うようにディザスターは見ていた。
ディザスターは二人のチームメイトと共に行動していて、カードを収集し、ようやくデッキを完成させたのだった。
「ディザスターさん…これからどうします?」
今度は同じチームメイトの落ち着きある青年の伊達が話かける
「…そうだな、まずはこのDDTを体験して見ないと始まらない」
ディザスターはそう告げると、街を散策する。
仲間の青年二人もディザスターを追いかける様にしてついて行く。
仲間からの信頼は厚くディザスターも仲間を大切にしている。
ショップを後にしてからディザスターの周りをうろちょろする慶次はディザスターに忙しなく話をかける
「ディザスターさん、向こうでDDTやる台見たいなの見かけたよ」無邪気にはしゃぐ慶次に礼をいう
「いつも助かるぞ、慶次」
慶次はニカッと笑う。
慶次を先頭にディザスターと、 もう一人のチームメイト伊達の順に狭い路地を進む、そこには正方形のステージ台があった。
「…これは」。
ディザスターはステージに近づきステージ台を観る。
そこにはカードを配置出来る様に窪みと模様が彫られていた。
ステージ台の左手にはディスクがあり、カードをセット出来るように隙間が開いていた。
まじまじと見ているとステージの向かいに男が立っているのが見えた。
男もこちらに気づいたようだったのでディザスターは男に声をかける
「おい。良ければ俺とDDTで対戦をしてくれないか?」。
向かいにいた男はげっそりとしており、こちらの誘いに驚いていた。
ディザスターのチームメイトの伊達は今の発言で額に汗を浮かべる
「おいディザスターさん、いくらあんたでも、ゲームに負けたら何があるか分からないのにいきなり対戦なんて危険だ!」
伊達はディザスターを止めようと必死だった。
ディザスターの表情には曇りはなくむしろ自信で満ち溢れてる。
その表情をみた慶次はニカッと笑い伊達の肩にポンと手を載せる
「ディザスターさんが負ける訳無いだろ?伊達」。
「それはそうだが、このゲームの前では初心者と何ら変わらない」
その会話を聞いた途端にげっそりとした表情の男はディザスターに問う
「あんた負けたらどうなるか分からないようだな」。
問いに対してディザスターは簡単に返答する
「ああ。」
すると男は目を見開きながら、まるで何かに怯えたような目をする
「俺は知っている負けたらどうなるか…」。
伊達は男の発言に驚きを隠せない
「ディザスターさん…あいつはきっと誰か倒している…
経験者だ」。
伊達はディザスターに改めて注意を呼びかける、がディザスターは先程にもまして自信に満ち溢れる表情をする
「…初心者だろうが経験者だろうが構わない」。
「でも負けたらっ」
伊達はそれ程までにディザスターを心配していた、
だがディザスターは伊達にはっきりと伝える
「負けないさ、でも負けちまったらそれまでだと諦めがつく…
だがやってもいない事にビビってたら何も出来ない
俺は力の限り全力を尽くして戦う、力尽きるその時まで俺は諦めはしない…」
ディザスターはステージ台の前に立つとサングラスを外し、正面の男を見据える
「で、?俺と勝負してくれるのか」
ディザスターは男を見据えたままデッキを取り出す。
すると男はディザスターに返答をする
「いいだろう!」
げっそりとした男はデッキを取り出しステージにセットする
この男は思考した…
『こいつは俺との勝負が恐らく初めて。なら、俺は勝てる可能性が多いにある。しかもだ俺はさっきこの場所で1人倒し、そいつから奪ったカードでデッキを強化した…あの中で1番強そうなあいつを倒せばあの仲間の二人も倒したも同然、ついてる」
男のげっそりとした頬が左右に広がる。
「準備は良いな?」
ディザスターは男に確認を取り、男は頷く。
慶次はニコニコしながらステージに注目し伊達は緊張しながらステージを見守る。
『「サバイブ」』
男とディザスターは同時に叫ぶ。
ステージ台左側に数字が表記された巨大なプレートが出現
『「タイムクリスタルセットアップ」』
掛け声により、巨大なプレートの上にクリスタルが並ぶ。
お互いの左手にあるディスクの上に縮小されたクリスタルが浮かび上がる!。
幕は切って落とされる
「先行はもらう」。
先行は男のターンからだ先行はカードをドロー、山札から引く事は出来ない。
初手札は互いに7枚
「俺はカード一枚タイムクリスタルゾーンにセット」。
タイムクリスタルゾーンとは1から12まで数字が振られていて、1ターンに一度好きな数字の場所にカードをセット出来る。
そして、カードをセットする事でタイムクリスタルゾーンのセットされた数字と同じ数字を持つクリスタルが輝く。
「ターン終了」
ゲームに動きはなくディザスターにターンがまわる
「ドロー。カードをタイムクリスタルにセット終了」
ディザスターもターンを終了する
そして2ターン目も互いに動きは無く終了する。
第3ターン
男のターン
「ドロー、そろそろ本番だな
タイムスペルカード-ソニックタイム」
タイムスペルカードとは
タイムクリスタルにカードがセットされている事によりそのコストに見合ったそれぞれの能力を発揮する事ができる。
現在、男のタイムクリスタルゾーンには3枚のカードがセットされており、クリスタルが3つ光を放っている。
「ソニックタイムの効果により手札を二枚タイムクリスタルゾーンにセットできる」
するとタイムクリスタルが先程は3つだけ輝いていたが、効果が解決するとさらに二つ輝いた。
つまり合計5つのタイムクリスタルが輝いている
「へタイムソニックを使用した場合モンスターをサモン出来ない、運が良かったな」
男はディザスターを挑発するようにしてターンを終了した。
「俺のターン…ドロー現在俺のタイムクリスタルは3つ輝いている、カードが三枚セットされているからな
よってコスト3、までのモンスターをサモン出来る」
サモンとはモンスターを召喚し 下部として戦わせる事ができる。モンスターにそれぞれパワーとコストが書いてあり、タイムクリスタルが輝いている数以下のコストをもつモンスターを1ターンに一度だけサモン出来る。
現在タイムクリスタルゾーンの輝いている数は3つ、コスト3以下のモンスターがサモン可能。
「サモンDISASTERプリンセス」
するとサモンと同時にモンスターがステージの上に浮かび上がる!
DISASTERプリンセス
パワー500/コスト3
能力は無し。
「すげぇモンスターが現れた」
伊達は驚きで思わず口を開ける
「ディザスターさんモンスターは名前までDISASTER!」
楽しそうに慶次はDISASTERプリンセスを見る。
するとDISASTERプリンセスは慶次に手をフリフリと降る
「わぁすごいね!手を降ってくれたよ〜かわいぃ」
慶次ははしゃいで飛び跳ねている。
「行けDISASTERプリンセス
プレイヤーにアタック
タイムクリスタルを破壊しろ」
ウフフフフ
プリンセスはクスクスと笑いながら、男のタイムクリスタルを暴風と共に破壊する。
タイムクリスタルは12と11が破壊され、残りが10までとなる。
「クゥウッ」
男は暴風に目をつむる。
そこでディザスターはフッと笑う
「プレイングミスをしたなぁ…お前。」。
男の頬を汗が伝う
「何…?」
ディザスターは人差し指を立てながら語る。
「…タイムクリスタルゾーンの1~12 好きな数字の場所にカードをセット出来る、そしてカードをセットされた数以下のモンスターをサモン出来る」
「そのモンスターでプレイヤーへとアタックして与えられるダメージは2、よってタイムクリスタルは数字の大きな方から2つ減少する…これがどういう事か分かるか?…」
ディザスターの問いに対して男ははっとした。
「そっ、そうか…
…カードをセットする場所を安易に選ぶと、そのセットした数字と同じ数字をもつタイムクリスタルが破壊された時セットされたカードが無駄になる⁉︎」
「だから必然的にカードをセットするなら理由が無い限りは数字の小さなタイムクリスタルから力を解放していく事になる。
アドバンテージをタイムスペルで稼いだはいいがこれで損だな…」。
男は歯ぎしりをしながらディザスターを睨む
『俺はソニックタイムを使ってクリスタルの力を5まで解放した、でもその時解放したクリスタルの数字は5と11つまり、ソニックタイムを使って、加速したは良いが、手札を二枚使ってまでして解放した11のクリスタルをさっきの攻撃で失い、意味を無くした。
つまり手札を一枚無駄にした…
俺は初めてゲームをした時もバラバラにカードをセットして行ったがそのクリスタルが破壊されなかったが為にこのルールを把握していなかった…』
男は動揺し焦りが表情にでる。
それを読み取ったディザスターは静かに言った
「…お前、初心者か?」
その発言に対して伊達は異論を唱える
「そんな訳が無いだろ!あいつはゲームに敗北した人間がどうなるか知っているんだぞ。」
もしかしたら、ひょとするとこのディザスターなる男は"馬鹿"なのではないか。
そのもしかしたらに掛けても良いのではないかと
「あっああ、俺はゲームを初めてやるんだ、お前と同じだ。
ゲームに敗北した奴を見ちまって知っているだけなんだよ…ッ」
男は動揺した様子でディザスターに返答した。
「そうか…ならば…
…次の俺のターンは攻撃しないでおこう…」
男は内心で確信したこいつは本物の馬鹿だ。
「ディッ⁉︎ディザスター⁉︎
そんな事して負けたら笑えない冗談だ!それに攻撃しないって…いくら奴がプレミしたからと言ったても、絶対勝てない」
ディザスターは静かに言った
「伊達…俺は試合をする時、常にフェアである事を望んでいる。 だから俺は"絶対"と言う状況が好きじゃ無いし、絶対と言うフィールドも無いと思っている」。
「別に"手加減でもハンデを与えた訳"でも無い…俺が相手ならそんな事されたら、許せないしな。ただ純粋にフェアに勝ちたいと思っているだけだ」
伊達はワクワクとした表情をみていると、何も言えないと思ってしまう。
「ありがてぇ… じゃあターンをもらう」
男の動揺した表情は一変しカードをドローした、そして力強くクリスタルにセットし、クリスタルの力を更に解放する。
男はカードを降りかざす
「俺のクリスタルの力は5までッ解放済みッ
よってコスト5のモンスターをサモンする
サモン!トロールコング!」
トロールコングがステージ台に現れると、飢えた獣の様にディザスターのクリスタルを見つめる。
トロールコング
パワー2000/コスト5
能力は無し。
「ゆけぇトロールコング!
DISASTERプリンセスを破壊だぁ
トロルボンバー!」
トロールコングがドシドシとDISASTERプリンセスに近づくと手にもつ棍棒でなぎ払う!。
「クッ…」
ディザスターのタイムクリスタルは12から11に減少。
プリンセスの破壊とクリスタルの破壊を見ていた慶次はゴネる
「ひどいよあんな倒し方!
ゲームだから…仕方なぃけど、でも何でライフが減ってるのさ、
おかしいよ!プレイヤーには攻撃が通って無いし、その頭の悪そうなモンスターは能力を持ってそうに見えない」。
伊達は言った
「このゲームではルール上モンスターが破壊されてドロップゾーンに行く場合同時に、プレイヤーのクリスタルを一つ破壊するルールがある」。
「そんなぁ…」
クリスタルが散って行くのを確認し男はターンを終了。
そしてディザスターはカードをドローする。
「俺のターンカードをタイムクリスタルにセット、クリスタルの力を4まで解放して …ターンを終了」
ディザスターは静かにエンド宣言をした。
「ホントにやりやがった…」
今の状況で何もせずターンを終えたのは慶次も伊達も驚いていた。
ターンが回ると、その本性を表すかのように高笑いを始める。
「馬鹿ァだよなお前〜」
「…......」
ディザスターはうつむき顔を上げようとはしない。
「かっこつけてるのか、手札事故か、なんなのかは知らなねえが
何もせずにターンを終了したりィイ俺を初心者と勘違いしたりィ
お前って奴は馬鹿だよなぁ。」
「俺はさっきここで一人、雑魚を葬ったばかりなんだよ!」。
伊達は男に対し怒りを露わにする
「やっぱりあいつ、初めて何かじゃなかったんだ…!
ディザスターを馬鹿にしやがった」。
「それがどうした?お前達のプライドなんてもんは知ったこっちゃない…そろそろフィニッシュにしようじゃねぇか…
クリスタルは6まで力を解放したァ-コスト6と少々重いがさっき雑魚から奪ったカードの中にあったカードを披露しよう。
サモン-デビルクロークナイトっ!!」
姿は悪魔の様で立ち姿は騎士の様にスラリとしている、漆黒の鎧が輝く。
デビルクロークナイト
パワー2400/コスト6
能力???
男はニダァと笑いモンスターに指示をする
「ゆけぇトロールコング!奴の時間を貪り食え」
クリスタルが割れるたびに、バキンッバキンと砕ける音が路地に響く、ディザスターのタイムクリスタルは残り9…
ディザスターは俄然俯いたまま。
「お前?何も出来なくて泣いちゃってるのかなぁ?
泣いてもぶっ殺すデビルクロークナイトォタイムクリスタルをぶち壊せ」。
破壊音が鳴り響く--バキンッバキンッバキンッ
タイムクリスタルは3減少した。
「なぜだプレイヤーへの攻撃でタイムクリスタルが破壊される場合、二つなハズだなのになぜ3減少したんだ!」
伊達は驚きデビルクロークナイトについてタブレットで検索を掛けようとする、すると慶次は妙に真剣な表情をする。
「きっとあれは、デビルクロークナイトの能力だよ…」
「なっ、、」。
男は頷く
「そのとうりだデビルクロークナイトが与えるプレイヤーへのダメージは3になるそうゆう事だ!」。
ディザスターのタイムクリスタルは残り6、ゲーム開始時の半分になっていた。
ディザスターはじっと俯くばかりで動きがない。
「おいおい諦めちまったのか?ゲームを始めるまえの威勢は如何したんだァ⁇」。
「フッ…」
ディザスターは鼻で笑うと顔を上げる、その表情はワクワクそのものだった。
「何がおかしぃ!」
男はディザスターの態度に腹を立てたのか声を張り上げる。
「お前…実に滑稽だな…無様だ勝った気になって生きがる。
生きがる強さじゃ俺の強さには敵わないな。」
「はっ?」
ディザスターはカード引く。
「ドロー」
ドローしたカードを見て、何かを確信した表情を見せる。
「テメェが何を引いたか知らねェが!この絶対的フィールド!
トロールコングとデビルクロークナイト、更に次のターン雑魚モンスターで例えお前が壁モンスターを出してもピッタリライフ、タイムクリスタルが尽きるんだ‼︎」
男は言い聞かせるようにしてディザスターに宣言する。
「言ったハズだ絶対何てありはしない…DDTの真意を教えてやろう。時空の扉を開き、時空より現れたディメンションモンスターが時をも破壊するそれがこのゲーム」
「俺は勝利のキーを引き込んだ…
それを使うにはお前を欺く必要があった。
まぁ予定より一つ多くタイムクリスタルを失ったのも事実だが」
「俺が騙されていた⁉︎。欺いていたたのはむしろ俺のはず…」。
「…俺は初めに言ったろう…初心者だろうが経験者だろうが構わないと、よって欺いたとは言い難いと思うがね。
俺が前
さき
のターン何もしなかったのには意図がある。
自分のタイムクリスタルを減少させる事」
男はハッとした。調子に乗っている事で何をしていたかを。
「よく見ておけ…俺はこのチャージフェイズにカードはセットしない、そしてメインフェイズ タイムスペルディメンションオープンディスチャージを発動」。
エフェクトによりデッキからDISASTER時空の干渉人を
“表向き“でタイムクリスタルにセットアップ
これによりタイムクリスタルの解放値は5 。
「よってコスト5までのモンスターがサモン出来る、そしてサモン/ゲートモンスター DISASTER時空の干渉人!」
ディザスター以外の者が疑問視した!同じモンスターを何故二枚を展開するのか…⁉︎
「時空の干渉人が二枚⁇なにが起きる」
「ディメンションゲートが開かれしこの時、時空の歪みより現れる災厄の龍!DISASTER時空の干渉人はタイムクリスタルゾーンと場に存在し自身のタイムクリスタルが7以下の時、エフェクトを発揮する。DZ《ディメンションゾーン》を開きDM《ディメンションモンスター》をスペシャルサモンする!」
「スペシャルサモン!?
ディメンションモンスターをスペシャルサモンだとオ⁉︎」
「スペシャルディメンションサモンDisaster《ディザスター》Schwarz《シュバルツ》EVIL《エビル》Dragon《ドラゴン》」
悪魔龍--エビルドラゴンの名を呼ぶと、空がヒビ割れその歪みから現れる、漆黒の身体に赤き眼光。
出現したDisaster Schwarz EVIL Dragonのカードの下には場とタイムクリスタルゾーンの時空の干渉人、さらにデッキより時空の干渉人を呼び出し計3枚を束ねている。
これをディメンションソウルと呼ぶ。
Disaster Schwarz EVIL Dragon
パワー3??0 /コスト-
能力: 不明
[ギュオオォォオーー]
EVIL Dragonの咆哮が響き渡る。
「EVIL Dragonのエフェクト
このカードはソウルを1つ使用し、相手の場の登場時のこのカードよりパワーが低いモンスターを破壊する。
Disaster Schwarz EVIL Dragonのパワーソウル1つに付きパワーを250上昇する…つまり3750以下の相手のモンスターを破壊」
「3750⁉︎そんなデタラメな!コスト5で出現したモンスターに俺の…モンスターが…」
男の表情は凍りつき小刻みに震え出す。
「俺が破壊するのは…デビルクロークナイト」
[ギュオオォォーーーン]
悪魔竜の凄まじい叫び、直後に黒い槍がデビルクロークナイトを破壊する。
男のタイムクリスタルは10から9へと減少する
「そんな⁉︎俺のデビルクロークナイトがっ」。
「さすがディザスターさん♡」
慶次と伊達はデビルクロークナイトの消滅に満足する。
「元々は…お前のモンスターでは無いんだろ?
俺がお前の様な下衆にやられた者の魂を供養したまでだ」
「…くぅぅ」。
「Disaster《ディザスター》Schwarz《シュバルツ》EVIL《エビル》Dragon《ドラゴン》でアタック。更に、エフェクトこのカードのパワーが3500になったターン、攻撃時にこのパワー以下の相手のモンスターを破壊する」
男のタイムクリスタルは9から8へと減少する。
「そしてプレイヤーにアタック!」
" Schwarz《シュバルツ》
Lance《ランス》
Again《アゲイン》"
黒槍が男のタイムクリスタルを立て続けに破壊する
タイムクリスタルは8から6へ。
「クッ。まるで衝撃を実際に感じるみてぇだ」
「やったぞディザスターさんと奴のクリスタルが並んだ」
不敵な笑みを浮かべる男。
ターンを終了を宣言をするディザスター。
「ドロー…ふへへ。」
ドローしたカードを確認した男は不気味に笑う。
慶次はそんな男を引き気味で見ている。
「なぁ?カードゲームで最強の能力って指折り数えるなら何があると思うよう⁇」
男は問う。ディザスターは答える
「手札に影響を及ぼす能力。
手札増強、破壊、
盤面に影響を及ぼす。
能力無効、破壊、
墓地に影響を及ぼす。
除外、つまりは墓地破壊
ゲージやチャージなどコストを置く場所があるゲームなら。
ブースト、破壊、
やはり能力でも強力な物を挙げると破壊はほとんどの場合が名を上げる。」
淡々とディザスターは言う。
「そのとうり。いくら強力なカードも、は・か・い、されちゃー。意味ないよねぇ」
男は EVIL Dragonを見据える、
伊達は嫌な予感がした
「まさかッ」。
「ピーンポーン!大正解。
俺が引いたのは ‼︎
タイムスペル!クラッシュクラクション!
能力により、相手の場のモンスターを破壊する!
死ねぇえデスクラッシュ!」
男が唱えたタイムスペルにより黒い霧が漂い悪魔龍を包み込む。
そして黒い霧は怪しく輝き始め突如、炎を飛び散らせながら爆発。
爆風で黒い霧が充満して、フィールドは見えずモンスターの有無は不明。
「フハッハハハ、ハッハッハッ
カードを何枚も積んで出したせっかくの切り札カードもこれじゃあな!!」男は高笑いをする。
しかし、ー黒い霧が晴れると表情を曇らす。
「、、⁉︎ああっ⁉︎アッ」
その視線の先には赤き眼光の漆黒の悪魔龍。EVIL Dragon…。
「何故ッ?効果が適用されない」
男はカードを何度もフィールドに叩きつける。
だがカードの効果は解決済みと言わんばかりのエラーの警報
「クソぉ…インチキだぁ〜〜」
男は泣きじゃくりながら エビルドラゴンを見る。
「 残念だがディメンションモンスターはディメンションモンスターで無ければ倒せないと言うルールがある。
ディメンションモンスターはこのゲームの軸になる、だから大層にカードを何枚も積んでまで出す必要性があるのさ」。
「うそだっ…」
男は泣きじゃくり、ターン終了を宣言。
「最後に貴様の名を聞いておこう」 。
ディザスターの問いに男は慌てて答える
「俺は中島新太、向こうでは会社員をやっていた
どうか助けてくれ。頼む」
サラリーマン中島は路上で土下座を披露する。
「貴様には心底飽きれた…」
「あれゃディザスターさん、怒っちゃうよ」
ディザスターは凄まじい気迫と剣幕で新たにDISASTERプリンセスを場にだす。
「見苦しい中島。
もはや消すのに惜しみなど無い
DISASTERプリンセスでアタック」。
中島残りタイムクリスタル6>4。
「終わりだ! Disaster Schwarz EVIL Dragon
でファイナルアタック」。
中島-タイムクリスタル4⏩残り2。
ディザスターの動きが止まる
「やっぱり生かしてくれるのか⁉︎
あんたぁいい奴だぁ〜」
ディザスターを見つめる中島。
「…やっぱあんた馬鹿だッ」
ボソリと呟く中島。
ディザスターには聞こえない発言だ、だが慶次は聞いていた
「ダメだディザスターさッ、、」
「惜しみは無いと言ったはずだEVIL Dragonのエフェクト…このカードのディメンションソウル2の状態で相手に攻撃をヒットさせた時、それが2回目の攻撃ならディメンションソウルを2使用し、相手のタイムクリスタルを2破壊する」。
驚愕の表情のまま中島は固まる
TIME OUT
EVIL Dragonの咆哮が共にゲームの終了を告げた…。
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