ミクの部屋
「ミクちゃんの部屋の霊は、女流芸術家のような感じするわっ!」
って空里ちゃんに言われた。
「女流芸術家?」
「そう!昔の時代の歌人のような...」
「あっ!それっ!」
「どしたん?」
「前、霊感の強い人、たまたま家の近くを通りかかってなっ!」
「霊感の強い人?」
「その人、わざわざ家に来てくれはってな」
「家に?」
「で、この家の2Fには昔の歌人のような霊を感じますって、そのお姉さん言ってはったわっ!」
「えーっ?やっぱり、そうなんやなっ!」
空里ちゃんは、またオッキナワン島に帰って行った。
空里ちゃんはオッキナワン島で美術をやったり教えたりしながら、めっちゃきれいな海で泳いでいる!いいな~!
わたしは、自分の部屋にいると、すぐ絵を描きたくなってくる。
だから学習ノートに、たくさん絵を描いている。
でも、いつも、それを嬉しそうに、見てくれてる誰かを感じている。
そして、夜、寝てると、誰かに優しく抱きしめられてるのを感じる。
顔とかにも、いつもチュッてしてくれている。
わたしのことを好きみたい。
わたしは、このあたりの地理や歴史を調べてみた。
まず、家の近くには、イマシロヅカ古墳っていうのある。
ケイタイ天皇ってお方の埋葬されている古墳という有力な説あり...
ハニワも多数、出土されているので、この街のマスコットキャラクターは、ハニワのハニタン...
そして、わたしの通ってる小学校をもうちょっと先の山のほうに進んで行くと、アブヤマ古墳っていうのある。
この古墳は、タイカのカイシンを行ったフジワラノカマタリ氏を埋葬しているのではっていう有力な説あり...
そして、家の近くには、エド時代に栄えた西国街道の宿場町もあって、そこを通って、小高い丘を少し登っていくと、時代をもっと2000年くらいさかのぼるヘイアン時代の歌人であるイセ姫の住居だった庵もある...
また、ちょっと行くと、ヤマザキの戦いのヤマザキっていう場所もある。ここは、戦国の時代に、本能寺の変で、主君オダノブナガを討ち取り、この国最後の下克上を行ったアケチミツヒデを三日天下で仕留めたヒデヨシとの、天王山のある場所...
わたしは、いろいろと、この周辺の地理や歴史を調べてたら
「この土地のあたりでは、めっちゃ歴史的に色んなことも行われてきたんやな~」
って、わかった。
一説によると、ヤマタイコクのヒミコも、外国の書物の記載によると、この地を通っている可能性もあるような感じに思えたりもする...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます