翌朝、わたしは空里ちゃんと朝食を食べた。

「ミクちゃんの部屋、やっぱり、良き空気に包まれている感じしたねっ!」

って空里ちゃんは言ってる。

「そう?」

「誰かに愛されている部屋のような感じしたもんっ!」


ナオミンママも、あやめっちママも、起きてきた。

「ミクちゃん、空里、おはよ~」

「おはよ~」

「おはよ~」


「空里、ミクの部屋で寝れた~?」

「めっちゃ良く寝れたわ~」

「ほんま?」

「今までで、いちばん良く寝れた~」

「そんなに~?」

「ほんまやで! ママのおなかの中より、良く寝れてたりして...」

「いや、そこまでとちゃうやろっ!ママのおなかの中よりもって言うのは...」

「さすがに言いすぎかなあ?」

「そりゃそうやで」

「でも、それと同じくらいに、良く寝れた...」

「そうなんや...それは良かった」


「あっ!あやめっち...」

「なに?空里...」

「ママとパパは何してんの?」

「パパはなっ、いつも、いろんなミュージシャンの人たちとセッションしてはるわっ!」

「相変わらずやなあ!」

「うんっ!そうやねんっ!でもパパも、いつも好きなこと、ちゃんとやってはるから、いいよなあ」

「そやなっ!」

「パパは、今、知らない色んな音楽いっぱいあるから、めっちゃ喜んでるで!」

「そやろなーっ!めっちゃ感動してるやろなーっ!わかるわっ!」


「ママはママで、アクセサリーをつくりながら、アクセサリーのお店もやってはるわっ!」

「えーっ?そうなんやーっ!アクセサリーつくってるんやーっ」

「ママも、めっちゃ色んなアクセサリーあるって言って、めちゃめちゃ感動してはるわっ!」

「へぇー!そうなんや!そやろなーっ!ええなっ!ママも、ちゃんと自分の好きなこと出来てるから...」

「そうやなあ~」


「あっ!そうや!空里...」

「なに?あやめっち...」

「ミールちゃんと香絵ちゃんは、どうしてる?」

「2人は、いっしょに人魚のミュージカルのお仕事をやってはるわっ!」

「そうなんや」

「2人とも、やっぱり、色んなミュージカルあるって言って、めっちゃ喜んでるよっ!」

「そやろなーっ!」


「あっ!そうや!」

「何?あやめっち...」

「ママは、あと、絵も描きはじめたみたいやで!」

「えーっ?ママも絵を描いてるんや?」

「そやねん!めっちゃ立体的な絵」

「立体的な絵?...ってキュビスムみたいなん?」

「いや、そうやなくて、なんか、布とかも貼ったりしてなっ!立体的な布で表現しているような絵やなーっ」

「えーっ?人物画やったら、服に布を貼ったりするみたいな?」

「そうそう!まさに、そんな感じ...」

「へぇー!」

「あと風景画もなっ!」

「うん」

「風景にも、色んな布を貼ったりなんかしてはるわっ!」

「ええなっ!そういうのも...」

「そやろっ!めっちゃきれいやったりしてるでーっ!」

「めっちゃ立体的な絵なんやなっ?」

「そやなっ!」


「でもママの描く人物画も、めっちゃきれいやで!」

「どんなのなん?」

「女の子の肌も布を貼りつけて、服にも貼りつけて、人物を立体的に描いていて凄いわっ!」

「へぇー!いいなーっ!」


「あとママは歌も歌ってはるわっ!」

「歌?」

「パパのミュージシャン仲間といっしょにボーカルをやってはるわっ!」

「うわっ!ええやんかっ!ママらしいな~」

「そやな~」

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