4年生
4年生になる時に、ナオミンママは呉服屋さんのお仕事でウァオサッカに行って働くことになった。
それを機会に、あやめっちママも、ウァオサッカの小学校で先生をやることになった。
だから、わたしもウァオサッカの小学校に転校することになった。
ウァオサッカの家は、キョートの街にめっちゃ近かった。
キョートは、めっちゃ歴史ある街。
そのキョートの街の、すぐ近くのウァオサッカなので、古墳群やら、お寺やら、歴史的なものの、いっぱいあるような土地柄だ。
ウァオサッカの家に入った瞬間に、なにやら霊の存在を感じてしまった。
家全体を守ってくれているような、なんか大きな霊の存在を。
優しくて、あたたかい霊の存在を。
わたしの部屋は2Fだったので、2Fにあがってみようと思って、階段を2~3段のぼっただけで、2Fにも、なんか強力な霊の存在しているのを感じた。
でも、優しくて、あたたかいような感じもしたから、一気に階段をかけ上って、部屋にビュンて入ってみた。
入った瞬間、やっぱり、霊のいるような感じを受けた。
「なんなんだろうか?」
って思ったけど、まだ昼間だったし、怖い感じでもないので、そのまま部屋の片付けを始めた。
自分の勉強道具とか、趣味のものとかを、きれいに並べてみた。
かなり可愛い部屋になってきた。
ナオミンママも、あやめっちママも、1Fで2人で
「なにか、いるわね~」
「でも、なんとなく、優しく、あたたかな感じするわね」
って話をしていた。
やっぱりママたちも、優しくて、あたたかい感じしてるのかあ~。
2Fにいたら
「ミクちゃん、ごはんよ~」
ってママたちの声、聞こえてきた。
「は~い!」
って言って、1Fのキッチンにおりていった。
夕食の間も、霊の話になった。
「家を守ってくれてるのかな~」
「なんだか、そんな感じするわよね~」
「でも、ミクちゃんのお部屋から、いちばん強力な霊の存在を感じる気もするわね」
「ミクちゃん、あのお部屋でいいの?」
「うんっ!いいよ~!なんとなく、良い霊のような感じするから...」
「そうねっ!なんか、あのお部屋でミクちゃんのことを守ってくれてるのかもしれないわね...」
「ミッキャンは、このおうち、どんな感じする~?」
って妹のミコに聞いてみた。
「う~んとね~...お歌の感じする~」
「お歌の感じ?」
「うんっ!おうちで、お歌を歌っているよ~」
「えっ?どういうこと~?」
「だから~、いつも可愛いお歌を歌っている人いるよ~」
「えーっ?そんな人いるのーっ?」
「いるよー」
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