3年生

3年生ではクラス替えで、わたしはムーン組になった。


担任の先生は、イト先生。

めっちゃ可愛い。

美術のめっちゃ好きそうな先生。


図工の時間に描いた、マッチャマの風景画で、小学生絵画コンテストの金賞を受賞した。


「ミクちゃん良かったねー!」

イト先生も、めっちゃ喜んでくれた!

「ミクちゃんの描く絵は、すごい迫力あって、マッチャマの街をとっても良く表現できてるわね~」


マッチャマ城で行われる、小学生絵画コンテストの表彰式に、イト先生といっしょに行く。


「絵っていうのは、基本、すべて1人で描くものですから、絵には描いた人の個性、みんな出ますねっ!ミクちゃんの描く絵は、あやめっちの絵にめっちゃ良く似てますね~っ!」

マッチャマ城に行って、ユーリ姫に会った時に言われた。

「あやめっちママに?」

「ええ、そうよっ!」

「あやめっちママに、わたし、そんなに似てるの?」

「ええ、もう、そっくりよっ!」

「へぇー!そうなんや!...」

そう言われて、なんとなく嬉しかった。

ユーリ姫に、紅白まんじゅうと賞状をいただいたっ!


「あやめっちも、中学生絵画コンクールで金賞とってましたよーっ」

「えーっ?あやめっちもーっ?」

「ええ、そうよっ!あやめっちもミクちゃんと同じくらい、絵を描くの上手なのよ~」

「えーっ?そうなんですかーっ!」

「でも、ミクちゃんは、今の3000年のマッチャマの街を描いていて、それを描けるのは、たぶん、あやめっちではなくてミクちゃんなんでしょうねっ...」


家に帰って、あやめっちママに

「今日ねー、マッチャマ城でユーリ姫に会ってきたんだよーっ」

って言った。

「えーっ?ほんまにーっ?」

ってびっくりしていたけど、めっちゃ嬉しそうだった。


「小学生絵画コンテストで、わたし、金賞とったから、マッチャマ城で表彰式あったの」

「うわっ!小学生絵画コンテストで金賞ーっ?すごいやんっ!ミクーっ!」

「えへへへ!だから、ユーリ姫から賞状と紅白まんじゅう、いただいたよーっ」

「うわーっ!良かったやないのーっ」


「あやめっちも中学生絵画コンクールで金賞とったってユーリ姫、おっしゃってたよっ」

「あ、そう!ユーリ姫おっしゃってた?マッチャマの風景画をユーリ姫、めっちゃ気にいってくれてたからね」

「えーっ?そうなのー?」

「ユーリ姫、マッチャマのこと好きだから...」

「うんっ!そうみたいだったよ」

「でしょ~!ユーリ姫はマッチャマの街をめっちゃ愛しているからね~!」

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