ナオミンと結婚

ママとパパは、ボクの生まれた街、ウァオサッカで暮らしはじめた。

ママとパパの故郷も、このウァオサッカっていう街だ。

ボクも、このウァオサッカっていう街は大好きだ。この世界で、いちばん好きな街かもしれない。

ウァオサッカで話されているウァオサッカ弁も、ボクは大好き。

前までは、パーリンの街で話されているパーリン言葉を最も好きな言葉だと思っていたこともあったけど、今は、それ以上に、ウァオサッカ弁のこと、ほんまに、めっちゃ好きやねんっ!


3000年になっても、パーリンの街は、やっぱりパーリンの街だった。

ウァオサッカの街も、3000年になっても、やっぱりウァオサッカの街やった。

ウァオサッカ弁をしゃべっている。


空里と香絵ちゃんはオッキナワン島で暮らしている。2人とも、オッキナワン・アート大学でアートを研究して教えつつ、自分たちのアート活動をしている。


オッキナワン島も、3000年になってもオッキナワン島だ。


ミールちゃんはイリオモテン島のリュキューンっていう街で人魚のミュージカルのお仕事をしている。


ナオミンはユーリ姫といっしょにマッチャマに行った。

マッチャマの街で実家の呉服屋さんの手伝いをやっている。


マッチャマの街も、3000年になっても、やっぱりマッチャマの街だ。



ボクは、ナオミンと結婚した。

パーリン城からマッチャマの街に移ることになった。

でも、マッチャマからパーリン城へは、今では1分で行けるから、これからも、パーリン城のアナ王女様のお仕事の手伝いも続けていく。

だけど、パーリン城のアナ王女様との夜のお仕事は、もう出来なくなった。

どんなに、アナ王女様との夜のお仕事をやりたくなったとしても、そこは、やはり、マッチャマのナオミンとだけにしておこうかなあ~って思っている。


昼間はパーリン城とマッチャマを行き来して、お仕事をして、夜にはマッチャマに帰るように。


昼間はアナ王女様の国家の大事なお仕事のお手伝い。

2155年の世界から、3000年の世界にいっしょにやって来た仲間どうし、この世界のために、今日も楽しくお仕事。


あっ!でも、マッチャマでの夜は、お仕事ではないから、パーリン城での夜は、お仕事として続けていっても良いのかな、って、ふと思った...

あくまでも、お仕事として...


ナオミンに聞いてみた。

お仕事としてなら、パーリン城でのアナ王女様との夜のお仕事しても良いかどうかと。

ナオミンは

「アナ王女様のためのお仕事ならば、良いわよ」

って言ってくれた。


ボクは、夜、パーリン城でアナ王女様のためのお仕事をまた再開することにした。

アナ王女様を笑わせるお仕事。そして、えっちで気持ち良くさせてあげるお仕事を。

アナ王女様のために。

週に3日ほど。

なんとなく、アナ王女様とは、お仕事で良いのかな、って思っている。

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