3000年

ボクは未来睡眠っていうお仕事に参加することになった。

未来睡眠。

未来へ向かう睡眠。

睡眠をして未来で目覚める。


今回、ボクの未来睡眠は、ほぼ850年間に及ぶ。

2155年から3000年やから、実質845年間。


こんだけやって、はたして何になるのだろうか?

こんだけやることに、はたして何か意味はあるのだろうか?


ぶっちゃけ、自分でも、これから何をやろうとしているのか、よくはわかっていない。

なんとなく、ちょうどぴったりの3000年にしてもらった。


いや、でも3000年って、めっちゃ進化してるやろなーっ!

西暦1000年から2000年だって、めっちゃ進化してるのに、3000年になったら、もっともっと進化の度合いも大きいのではなかろうか?


でも、その一方で、ボクの思うことは、例えばキョートの街は西暦1000年の前から存在していて、2000年を超えても、キョートとして存在しているのだから、おそらく3000年に行ったとしても、キョートはやっぱりキョートとして存在し続けているんとちゃうかなあ~って思うのだ。

ボクの3000年に行ってみたい気持ちは、実は未来の街を見てみたいっていうこと以上に、3000年のキョートに行ってみたいっていう気持ちのほうに、強く向いている。

と同時に、3000年になっても、今と同じようにキョートは存在しているに違いないっていう気持ちは、ボクにとって3000年に向かうことに対する安心感にもなっているのだ!

つまり、3000年に行ったとしても、あのキョートの街はキョートとして存在しているのであれば、ボクは何百年先の未来へでも行けそうな気している!


ボクはキョートの街を愛している。

そしてキョートの街も、また、ボクのことを愛してくれている。

相思相愛。

キョートとボクは相思相愛。

この気持ちは3000年に行ったとしても、ぜったいに変わらないって思える。

キョートとボクとの相思相愛の気持ちは、何千年先の未来に行ったとしても、ぜったいに、ぜったいに、ぜった~いに変わることはないんやって...


ウァオサッカの街も、3000年になってもウァオサッカの街やと思う。

だから3000年の街にも行ける気するのだ。


オッキナワン島だって、マッチャマの街だって、3000年になっても、オッキナワン島だし、マッチャマの街なんやと思う。


だから3000年の未来に行って、キョートに行った時、もともとの794年からのキョートの街は、3000年でも、もしかしたら、きっとそのままなんやと思うから、3000年にキョートに行ったら、それを見て笑いそうやわ!

あーっ!やっぱり、同じキョートやーっ!って...


ウァオサッカの街も、3000年に行ったとしても、やっぱりウァオサッカの街の空気のままなんやと思う。

だから3000年にウァオサッカに行ったら

「うわっ!ウァオサッカは、やっぱり3000年になっても、ウァオサッカやんっ!」

って笑ってしまいそうや!


いや、でも、そうは言っても、ウァオサッカのウメダの街とかは、もしかしたら、めっちゃ変わってるかもなあ。

いや、ぜったいに変わってるやろ!

だけど、なんとなく、3000年になったとしても、その進化した姿を見たとしても、やっぱり、ウァオサッカはウァオサッカやなあって思える空気を感じるのではって思っている。

だから、今回、3000年に行くのも、そういうところをどう感じるんやろな~ってところにも、めっちゃ興味ある。


でもキョートは、3000年になっても、やっぱり、キョートの街なんやないかなあって、そこは思っている。

キョート駅のあたりは進化していたとしても...


いや、まてまて...そもそも3000年に、キョート駅っていうものは、どういう形になっているのかは、ちょっとわからへんよなあ。

キョート駅そのものは、どういうふうに進化してるかなんて...想像できへん...わからへん。

キョート駅って、はたしてどういう姿をしているのかなんて...

駅って、どうなっているのかなんて...

でも昔から続くキョートの街並みは、変わらず、そのままなんやろうなあとは思う。

そうであってほしいなあと。


でも、そう考えたら、2155年から3000年に行くことくらい、そんな、たいそな!って感じに思えてくる。

そう思えるのも、ボクにとっては、3000年に行っても、キョートもウァオサッカも、今のキョートやウァオサッカと同じ街の続きなんやろうなあ~って思えるからなんやって思う。

同じキョートやウァオサッカの街の空気なんやろなって。

同じキョートやウァオサッカの街の雰囲気は、そのままなのかもなあ~って。


そういう気持ちは、ボクに3000年の未来へ行くのにも、めっちゃ安心感を与えてくれているのは、たしかなことなんやろなあ~って思う。


まあ、今のところ、3000年くらいで、ちょうど良いのかもしれへん。

それ以上いったら、どうなっていることやら...

でも、それ以上になったとしても、変わらないキョートやウァオサッカの街ではあり続けているのかもなあ~っていう期待感もある。


いや、ただ、あれだな!

宇宙には、もう、すでに、めっちゃ行ってるのかもな!

だから、キョートやウァオサッカの街の空気はいっしょだとしても、宇宙っていう新たな空間は、3000年に行ってみないと、ぜったいに、わからへんのやろなーっ!


せやから、変わらないものと、新たなもの...3000年には、その両方、存在していて、それを実感するのも、今回の目的であるに違いない。


3000年の学校は、どうなっているのかにも、めっちゃ興味ある。

机とかイスとかは進化してるんやろなあ。きっと。

でも運動場はちゃんとあって、スポーツとかもしていて、そこは変わってはいないのかも。


教室も、どんなふうになっているのか?

教室の黒板とかも、どういうものを使っているのだろうか?

でも、国語、算数、理科、社会をちゃんと勉強しているやろうし、勉強することは、それだけ増えてるだろうけども...


今から睡眠に入って、3000年に起きるっていう実験。

2155年のはじめから、未来睡眠に入る。

今まで、100年間や200年間くらいならあるけど、845年近くもやるのは初めてのこと。


アナ王女様や、ユーリ姫や、ミールちゃんや人魚のみんな、そして空里や香絵ちゃん、ママやパパ、みんなにあいさつしてきた。

起きたら3000年の世界やから、めっちゃ楽しみでもある!

たぶん、起きたら、みんなの手紙やら動画やらで、ボクへのメッセージあると思うから、それも見ていきたい。

寝てる間のほぼ845年間くらいで、世界もどう変わってるんやろなあ~って、めっちゃ興味ある。


2151年は、この世界も、幾つもあった国家を統一させて、惑星で1つの国になるっていう、大プロジェクトの記念の年だった。


ボクは2155年から、睡眠保存されて、3000年に目覚めるお仕事に入る。

3000年に会いましょう!

て言うか、3000年に会えるのは、ほとんど3000年の未来の新しい人たちなんでしょうけどね!


でも、今の2155年を生きてる誰かとも、もしかしたら3000年にまた再会出来るはず!

その日まで、さようなら。


このお仕事の意味は、今26才のボク、そのままの状態を維持して、3000年に、また26才から始めるってことなんやろなあ~って思っている。

よ~しっ。3000年に起きて、そこから、また26才を始めるよ~っ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る