第11話 南区”の建物って…



日向達は連絡通路をわたりながら、

ヘイデンから軍基地内にある建物について教えてもらっていた




「ここにある建物は全部で4つある。


まず、さっきまでいたヘリポートのある建物が1号棟で、次にその隣にあるガラス張りの建物が2号棟、

今向かってる君たちの住む建物が3号棟で、その隣にあるのが俺らの住んでる4号棟だ」


連絡通路は近未来的な銀色の壁に、上下の角は丸みを帯びている

そして、日向の胸ぐらいの高さから、天井近くまでは一面ガラス張りで、外の景色が十分に見渡せるようになっていた


連絡通路は、Hを横に倒したような形で全ての建物と繋がっているため、

今いる1号棟から真っ直ぐ進めばそのまま3号棟に入ることができるようだ


「軍基地と言う割には小さいな」

「ははっ!そうだな、

この島では東西南北にそれぞれ4があるんだ。だから他にあと3つ、ここのような軍基地がある」


なるほど…それでこの軍基地は島の端にあるんだ…と日向もその話を聞いて納得した。

「ちなみにここは島の南にあるから『南区』と呼んでいるんだ。

この島で唯一と話ができるのがバリーさんだから、主に外からの来客や人員の手配などはここから行なっている」


「ふむ、では港がメインなのだな」

「そういうことだ。まぁもちろんゾンビも倒さないといけないんだけどな…」


ヘイデンはトホホ…と言った感じで肩を落とした。




そんな話をしているうちに日向たちは3号棟の入り口まで来ていた。



3号棟は4階建てで、外観は古びてくすんだ黄色っぽい建物なのだが、

一歩中に入ると、コンクリート調の壁に暗めの青っぽい扉が部屋ごとについており、なんとなく洒落しゃれた感じがした。



「1階と2階はもともとこの建物にあったものが散乱してるから、この3階か4階で生活してくれ。」


3号棟に入ってすぐ左に階段があった。

だがヘイデンが言うように、

下の階は物で溢れかえっていて、さすがに生活は出来なそうだった。



ということは、きっと今はゾンビになってしまったであろうこの建物の住民の物なんだろうと思うと、溢れかえった物もどこか寂しく感じた。


「ふむ…映画ではよくバリケードが張ってあったが、そう言ったものは必要ないんだな…」


なんとなく少しガッカリしているような感じで紫郎がつぶやいた。



「そうだな、昔はバリケードもあったらしいが、今はフェンスで囲われてるから、それが壊れない限りはゾンビが中に入ることもないしなぁ」


とヘイデンが答えると、「確かにそうだな…」とがっかりした様子で紫郎も納得していた

どうやらこの“南区”の中にいれば、ゾンビに襲われる心配はないようだ。日向はほっとした。




3号棟の中の通路を真ん中あたりまで来た所の扉の前でヘイデンが立ち止まった。


「さ、ここが君たちが生活する家だ。」


と言うと、ノックもなしにドアを開けた…





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