あなたと言葉の魅力

 なにも知らないくせに、悪口なんて言わないでほしい。そんなに遠くは見れないでしょ。悪口言われる筋合いないんだから、あなたはこんなに素敵なのに、なぜ誰も気が付かないのが不思議。

 

 平らな所で躓くあなたに心惹かれる。いつも叱られていたあなたに魅力を感じる。誰とも話をしないでいつも窓の外を眺めていたあなたを眺めていた。針に糸を通せないわたしにはあなたは気が付いてくれない。いつも一所懸命で不器用なあなたが好き。要領よく見えるけど、実は真っ直ぐにしか進めていないのを知っているのはわたしだけ。あなたの声はよく通る。その声の大きさに距離感おかしくないって思うことがあるけど、まあ、それがあなた。コソコソ話できないのって聞いたことがあるけれど、どうやらコソコソ話はできないらしい。正義感の塊みたいな人だけど、真っ直ぐ過ぎて心配になる。あなたは強そう。だからポキッって折れそう。わたしはズルい人間だから、折れたふりしているだけ。思えば助けてくれた人はたくさんいる。支えになってくれた人もたくさんいる。今もそう。人間はそう悪くはない。


 ヒエラルキーなんて時代遅れと言う人もいるが、その頂点は肉食獣かもしれないが、幸せの濃度も苦しみの濃度もどこも同じなのかな。不遇な人の身の上話を聞けば、よく耐えれたねと思う。不遇と言うのも失礼だが、乗り越えた後だからきっと話ができるのだろう。わたしは恵まれている。両親は思うようにやらせてくれた。好きな事をしなさいって、でも今は好きなことを生業とはしていない。生活に重点を置いた。それでも今があるから幸せだと言える。今はたくさんの人と話ができる機会がある。なので書くことはたくさんある。たくさんの人と話をするが、その話に共感しているのかしていないのか、ただ云云と頷いている。たまにちゃんと聞いていなかったりする。頑張り過ぎだったり、我儘だったりする人もいるけれども、それはきっと生きたいと思っているからだろう。


 あなたの言葉はいつも真っ直ぐで、偽りはないのはわかる。人が経験したこと、見たこと、感じたこと、本当のことを語ってくれている時は、その世界に引き込まれる。過去の話だとすれば、一緒にそこで体験し、その場にいるような気になる。それは未来の話でもいい。真実を語っているかは、その言葉に魅力を感じるかが判断基準。色んな話を聞ければ、別の人生の経験もできる。それってすごいことだと思う。映画を一つ見るだけで、ひとつ経験できる。詩を一つ書けるくらいに。本を一つ読んでも詩は一つは書ける。実生活や最近よく目にするものにリンクすることが多い。それは興味の偏りのせいか、あるいはアンテナの張り方のせいだろう。


真実を語れるようになりたい。魅力のある言葉を語れるようになりたい。

誰か一人でも助けることができるような。

真実の本当の言葉を知りたい。

力が湧いてくるような言葉を。

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