【徳川さんに犯されちゃう】
次の日、学校に行く途中でたまたま一緒になった徳川さんが話しかけてきた。
「春くんおはよう。」
「あ、おはよう徳川さん。」
徳川さんは俺の横に並んで歩く、彼女が総監の妹だとしたら...おそらく彼女にも天性の何かが備わっているはずだ。
宇沙ちゃんはクラスで1位の体力、なら徳川さんは何だろうか?
「昨日の部活はどうだった?」
「あー...俺には合わなかったかも。」
「あらそう、それなら今日は他の部活を見てみたら?」
「うん...あっ...ならボードゲーム部を見てみたいかも。」
すると徳川さんは少し考えるような素振りを見せた後、こちらを見て...。
「OK...なら放課後案内するね。」
彼女は指でOKサインを作ると、ウイングして見せた...。
午前の授業は実践的な計算問題らしい、しかしその内容は連立方程式のようにわかりやすい物ではない。
俺の脳では理解に苦しむような問題がズラリとパソコンに表示される。
【残弾使用の問題】
①敵は3人
②残弾は2発
③敵は全員銃を持っている
④敵は半径10メートル以内に固まっている
⑤1対1の戦闘能力は自分の方が高い
⑥2対1の戦闘能力は相手の方が高い
⑦市街地戦
⑧敵は全て殺さなければならない
上の条件を元に、暗殺手順を答えよ。
......。
こんなの答えなんてあるのだろうか?
というか計算問題なのか?
クラスメイト達はパソコンに何やら入力したり、目を閉じて考えたりと各々が問題に真剣に取り組んでいた。
3人に対して残弾は2発......。
2対1の戦闘能力は相手の方が高いって...そもそも3対1だから勝てないんじゃないの?
1対1で戦うとしても、10メートル以内に3人いる訳でしょ...無理でしょ。
するとチャイムが鳴り授業が終わる。
「よしここまで、明日答え合わせするからな...ちゃんと考えてこいよ。」
嵐鬼先生が部屋を後にすると、徳川さんが話しかけてくる。
「じゃあ行きましょうか。」
「はい。」
そして教室から出ようとすると......。
「春くんぎゅー!!!」
「おあっ!?」
俺は宇沙ちゃんにダイブされ床に押し倒されてしまう。
「早く部活いこ、春くん!」
「いたた...ごめん、今日は別の部を見に行くんだ。」
「...ふぇ?」
宇沙ちゃんは俺の顔を見ながら、口を開きぽかーんとした表情で俺を見ている。
「アクション部に入るんじゃないの?」
「色々と体験してみたいんだ。」
「......ちゅ。」
「はあ!?」
いきなり宇沙ちゃんにキスされる。
「いきなりなに!?」
「なら私も春くんと同じのやる。」
「ええ...。」
すると徳川さんが俺の顔の付近に座る。
思いっっっきり、パンツ見えてます...黒。
「いいんじゃない?...部活はどこも参加自由だし。」
「そうなの?」
「うん、私もメンバーが集まらない時は他の部に遊びに行くもの。」
そうなんだ...。
「宇沙ちゃん、今日は徳川さんと一緒にボードゲーム部に行く予定なんだ。」
「うっ...やっぱりやめる。」
「え?......なんで?」
「志乃音に負けたりゃはにゃ!?」
徳川さんが宇沙ちゃんを後ろから捕まえる。
「宇沙ちゃん...言わない約束だよね?」
「ふぁぁぁ、やめ...ふにゃ!?」
徳川さんが宇沙ちゃんの服の中に手を入れると、胸の辺りに手を移動させる。
「おしおき...。」
「やめっ...あ...らめっ......。」
宇沙ちゃんが震えながら、俺の腹の上で悶える...変な気になりそうだ。
「せっかくだから宇沙ちゃんにも参加してもらおっか...。」
「うぅ...。」
「するよね?」
「んっ!?わかった行くから...行くからやめてぇ。」
宇沙ちゃんが俺の上に倒れるように抱きついてくる、明らかに体温が上がっており耳元で宇沙ちゃんの呼吸音がハッキリと聞こえる。
宇沙ちゃんて...もしかして感じやすいのかな。
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