【M字開脚からの童○争奪ロワイヤル開幕】

「部長いいなぁ...。」

「宇沙ちゃんて変わってるね、こんなにイケメンの先輩方がいるのに...ねえ二階堂センパイ。」


そんな声が聞こえてくる中、徐々に背中を押す力は強まり...完全に押しつぶされ地面の上でTの字を描く形になる。


部長は自分の足を俺の足の上で開き首から足の先まで完全に密着する形になった。


そして...。


「やるじゃないか、ほら...そのまま手も横に伸ばしてみろ。」


俺は部長に手首を掴まれ真横に手を開く。

上から見たら2人は完全に土の字になってるのだろう...。


「九条さん...ちょっと痛いです。」

「ちょっと痛いくらいがいいんだ、ほら...気持ちいいだろ?」

「んっ!」

「よーし次...仰向けになってみろ。」


九条さんが俺の上から降りた後、指示通りに仰向けになる。


「そしたら膝を曲げて...横に開いて。」


指示通り膝を開く。


「ここを押すと、ほら気持ちいいだろ。」

「ああっ...!」

「ふふ、中々の表情をしてるぞ。」

「あー!」


そして部長は俺の膝を身体の方に押す。


「ほら...次はM字開脚だ。」

「何ですかそれ...。」

「エッチの時にするだろう?」

「......はいい!?」


この姿勢......確かに恥ずかしいけど。


「本気で知らないのか?」

「はい。」

「したことは?」

「ないですよ!」

「された事は?」

「ないです!!!」


すると部長は暫く俺の顔を見た後、目をパチパチさせる。


「うむ...監視員さんとそういった経験は?」

「それもな...いや......多分ないです!」

「多分て何だ、気になるじゃないか。」

「わかりません!」


そのまま部長が俺を押し付けるようにしてのしかかり、顔を覗き込む。


足を開いたままの状態で、物凄く恥ずかしい。


「このまま、腰をこうだ!」

「何してんですか!?」

「した事ないのか?」

「それはないです!」

「ふむ...監視員さん、金丸くんの童○貰っていいですか?」


いきなり展開すぎて頭が回っていないが、つまりあれだ...エッチな事だ!


「部長ズルい...私も春くんの童○欲しい。」


宇沙ちゃんが部長を俺から引き剥がすと、その目にはメラメラと燃え上がる何かがあった。


「ほーう...私に戦いを挑むか。」

「春くんだけは渡さない...勝負!」


その瞬間、部長と宇沙ちゃんがいきなり戦闘を始めた。


「ちょっと...いきなり何してんですか!」

「まあまあ金丸くん落ち着いて、こんなのは日常茶飯事だからさ。」

「いやだとしても...。」


千賀さんはその光景を見ながら俺に説明を始めた。


「最初は右フックからの2段蹴り、に対して宇沙ちゃんは右フックを右手で止めた後...最初の蹴りを左手で捌いて身体を丸めて2段目の蹴りを避けた。」

「説明されても...よくわかんないです。」

「これもアクションの一部なのよ...仮にあの2人が本気で戦闘したら体育館はボロボロになるから。」


あー...本気じゃなくて良かった。

つまりこれは部活の練習なんですね。


「今回の戦闘に名前を付けるとしたら、金丸くんの童○争奪ロワイヤルね。」

「どんなタイトルですか...。」


まあでも、2人とも何だか楽しそうだし...。

それに戦闘のフリだというのに、本気で戦っているように見える...凄いな。


「くっ......深傷をおったか。」

「春くんへの愛は、誰にも負けないんだからー!」


なんか台詞まで入ってるし。


「こうなったら...!」

「なっ!」


俺は部長に首を絞められ拘束された。


「卑怯な!」

「はははは、こいつがどうなってもいいのか?」

「くっ......。」

「お前ら...やっちまいな!」

「ヒー!」


なんかイケメン2人が参戦した、貴方達そんなキャラだったの!?


「ヒー!」

「きゃ!」

「ヒヒー!」

「ひゃあ!?」


宇沙ちゃんが二階堂さんに殴られ吹き飛ぶ(演技)。


「どうした...その程度か宇沙仮面。」


宇沙仮面!?


「ふっ...とどめは私がさしてやろう。」


そう言うと部長は俺を軽く投げるように捨てる。


「これで終わりだ!...なにい!?」

「間に合って良かった、大丈夫?」

「萌花将軍!」

「君、怪我はないか!?」

「え...ああうん。」

「美花船長!」


将軍に船長て

どんな設定だよ。


「雑魚は私達に任せて、宇沙仮面は邪神ガブリエルを!」

「わかった!」


なんかいきなり壮大な物語に、天使と何かが混ざってる...設定だから何でもありなのか。


「風の精霊よ!」

「呼びましたかご主人様。」


千賀さんは風の精霊なのね...。


「力を貸して頂戴!」

「わかりました...ヒュルリヒュルリラピロピロリン!」


おい呪文。


「邪神ガブリエル...ピュアな少年の○貞を狙うなんて......絶対に許さない!」

「ぐっ...何だこの力は。」


戦闘が始まり宇沙ちゃんが優勢なのは素人目にもわかる、わかりやすいくらいに部長はやられていた。


「ぐあっ!?」

「お待たせ宇沙仮面!」

「雑魚は片付けたわ!」


2人が合流する。


「行くよ2人とも!」

「OK!」

「OK!」

「必殺、オーロラジェネレーション!」

「ぐあっー!?」


決着...何だこれ......。


「少年...君の大事な○貞は守られた、それは大切な人にあげるといい。」

「あ、はい。」

「......。」

「......。」


今日の部活...完。

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