【綾ねえの感触と胸から足先まで...】
広い空間の地面は滑り止めが効いたタイルで、足の裏には痛みを感じない程度の刺激があった。
そしてクラス全員が入った後、更衣室とその空間の間にある扉が閉まる。
目の前には...全裸のクラスメイト達......。
やばい...意識するな......。
目を閉じて呼吸を落ち着かせるんだ。
そして数秒後、肌寒さを感じ始めたその時。
天井から温かいお湯がシャワーとなって降り注いだ、続いて甘い香りと共にシャンプーが降り注ぐ...それと同時に背中に柔らかい感触......それは間違いなく綾ねえの感触で俺の髪の毛をゴシゴシと洗うその様子はいつものそれだった。
なんだろう...普段使ってるシャンプーと違って凄く汚れが取れてる気がする。
「気持ちいいでしょー...私も運動した後のこのシャワーが大好きだったなあ、懐かしい。」
裸で抱きつかれたまま耳元でそう囁かれ、思わず唾液を飲み込む。
しかもこの様子をクラスの女の子に見られてると考えると、恥ずかしさで死にそうだ。
「春くん!」
目の前から徳川さんの声がした。
「はい?」
「洗ってあげるね。」
「え、いやだ...あっ!?」
徳川さんの手が胸に触れる。
背後は綾ねえがしっかりと抱きついているので、身動きが取れない。
徳川さんは俺の胸から脇の下など、その綺麗な指を擦り付けて洗っていく。
「ちょっ!?あっ!!」
「しっかり洗わないとね。」
そう言うと次は足の先から太ももまでを手のひらで添わせるように動かす。
「徳川さんもういいから!...って綾ねえなんで更に強く締めるの!?」
「どーせなら全部洗って貰えばー?ふふ。」
「全部って...徳川さんストップ!」
徳川さんはゆっくりと太もも付近をしつこく洗っている、絶対にわざとだ!
そして徳川さんの手がアソコに触れた瞬間、再び温水のシャワーが降り注ぐ。
「あら、終わりですか...ちなみにこのシャンプーは能力で作られてるので擦らなくても汚れは綺麗になりますよ。」
「ふぅ...そう...ですか......。」
徳川さんは寸前の所で離れて行った、もうちょっと長かったら......。
しかし変な感触だった、まるで汚れが蒸発していくようだった。
「白川大のシャワールームは、浄化能力と香りを混ぜた特殊な液体を使用してるから...毛穴までツルツルになる事で有名なのよ...監視員は清潔感も大切な要素の一つだし。」
「清潔感?...なんで?」
「あら...まだ気付いてなかったの春くん、まあこの学校に来た以上はすぐにバレちゃうかな。」
バレる?
「綾ねえ、何か隠してるよね?」
「うん!」
「教えてよ。」
「だーめ。」
「ケチ...。」
すると横の壁から風が吹き出してきた、まるでエアータオルの風を全身に浴びているようだ。
「うわっ...凄いね。」
「シャワーから乾燥まで約10分、この部屋にいるだけで強制的に綺麗になっちゃうよー。」
この学校...設備投資がもう学校の域を越えてる、授業料いくらなんだろ...。
そして全身が綺麗になった俺達は扉が開いたあと、再び更衣室へと入る...なんだろう。
これから先、体育の後は毎回女の子達の裸を見る事になるのか......というかみんなレベル高いよな、見渡してみると美少女ばかりだ。
普通の学校みたいにぽっちゃりした人なんかは1人もいない......。
今思うと監視員ってみんな見た目のレベルが高い人ばかりだ...莉紗ちゃんも今思えばめちゃくちゃ可愛いし、結衣さんはモデルのような文句なしの美人。
綾ねえも......。
「変な事考えてないで、早く教室戻るよ。」
「あ、うん。」
俺は急いで着替えると、更衣室を出た。
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