【幼女の排○と先っぽの花びら】
その夜...3人と同じ布団で寝る。
風呂場での一件は監視員という世界の闇を見たようだった、常に一緒にいる...それは特能者だけじゃない。
監視員もまた人生をその仕事に捧げている、週7出勤の24時間勤務...自由な時間などない。
俺達はいい、監視員を気にせず好きな時に好きな場所に行けるのだから...。
しかし彼女達はどうだ?
もし俺が土日の外出を拒んだら、もし俺が...。
いや......やめよう。
綾ねえが俺のために一生懸命なのはわかる、というより...初めて見たな......綾ねえの寝顔。
いつも俺より先に起きて、寝る時は俺よりも後...。
今日は交代で俺を見張っているらしい。
今は莉紗ちゃんがずっと俺の顔をマジマジと見ている。
俺が起きている事に気が付いているのか、左肩をつんつんした後トイレを指差した。
俺は2人を起こさないようにベッドから降りる、が...。
綾ねえに右腕を掴まれる。
「今は私が監視してるのだ...安心して寝るのだ。」
「ああ、そだね......。」
すると綾ねえは手を離して再び目を閉じた。
さっきまで寝ていた人の反応じゃない...まるで銃撃音を聞いた戦闘兵の反応だ...。
俺と莉紗ちゃんがトイレに入ると、莉紗ちゃんが便座に座りパンツを脱いだ。
「......目を閉じて耳を塞ぐのだ。」
「あ...はい。」
「......ぅ...。」
目の前で莉紗ちゃんが用を足す...。
暫くして俺の身体をトントンと叩いてきた。
俺は目を開けると、莉紗ちゃんが立っていた。
「お付き合いありがとうなのだ。」
「ああ、うん。」
そして莉紗ちゃんは俺の手を引くと、窓際の椅子へ誘導した。
「座るのだ。」
「あ...うん。」
どうやら俺が眠れないのを見ていたのだろう。
ウォーターサーバーから水をコップに入れ持ってくる。
「金丸 春也...今回の件について話しておくのだ。」
「あー...確かに気になってた。」
「今回の犯人は"宝月稟花"...日本に古くから伝わる忍の一族の娘なのだ。」
忍の一族...宝月って名は確かに聞いた事がある。
映画の題材になる程に有名な一族だ。
その一族は昔から暗殺を生業とし、現在も政府の監視下から外れた山奥に里を設けているらしい。
「実際に暗殺されかけた以上、本当なんでしょうね。」
「綾音の報告で...近場に監視員を何人か滞在させるように、本部から連絡があったのだ。」
「てことは...綾ねえは俺が狙われてるの知ってたって事?」
「そういう事なのだ...。」
できれば殺されかける前に止めて欲しかったな。
いきなりすぎてビックリしたし、何故黙ってたのだろう?
「たまたま出張していた私にも滞在命令が来たのだ、本来こういうのは綾音や結衣みたいな戦闘タイプが担当する仕事...なのだ。」
「あはは...お疲れ様です。」
莉紗ちゃんは溜息混じりに話す。
相当ストレスが溜まってそうだ...。
「宝月一族が厄介な理由は、一度受けた仕事は必ず達成するまで実行するという執念深さ......今回の失敗で次はより強力な忍を派遣してくるはずなのだ。」
「...あ......。」
うん...俺死んだ。
「安心するのだ、綾音が1対1で負ける事はないのだ...それに忍の1人を捕虜にした時点で戦況はこちらに有利なのだ。」
「そうなんです?」
「明日になればわかるのだ...ちなみに明日までは一緒に行動して貰う予定なのだ...だから学校はお休みなのだ。」
この頃...早退とか休みとか多いな。
まあ暗殺されそうになったのだから仕方ないけど...。
「わかりました。」
「ふぁ...そろそろ結衣が起きる事なのだ、私は寝るのだ...。」
そう言うと莉紗ちゃんはモゾモゾと布団の中に入る。
そして身を丸めながら眠りについた。
そして荒川さんが目を覚まして俺の正面に座ると、欠伸をしながら両腕を上に上げる。
...って上半身裸!?
荒川さんパンツしかはいてない!
思いっきり先っぽの花びらが見えたが...部屋が薄暗くてすぐ影に隠れてしまう。
荒川さんはこちらを見て微笑む。
「どうしたの?」
「あ、いえ...。」
気が付けばまた薔薇の甘い香りがしていた。
わざとだろうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます