私のおデブな俺様王子様
睡眠妨害
プロローグ
私の名前は姫乃姫美!
宇宙で1番可愛い女の子!
クラスの男子はもちろん
学校の男子、教師みんなから視線集めちゃってもう大変☆
でも、最近いやぁな視線を感じるんです!
そう…あのヘンテコ3人組に最近見られてるんです!
身長198cm体重185キロ
ぶよぶよのぜい肉が制服からはみ出てる
立てば汗ばみ
喋れば腐臭
歩く姿はダンプカー
その見た目からついたあだ名は進撃のデブ
デブ太デブ夫君!
身長140cm体重112キロ
身長が伸びず横に伸びすぎた
見た目は完全にボール
四ノ宮樹君!
身長171cm体重51キロ
身長体重だけ聞けばまるでモデル
でも見た目は完全にただのガリメガネ
メガネは牛乳瓶の底みたいなやつ
絶対メガネとったら目が「3」になるタイプ!
なんで1人だけデブじゃねえんだよ!
アイドルオタクの
五十嵐剛君!
そんなヘンテコ3人組から視線を感じるんです…
まさか、私でなにかいやらしい想像を…?
きゃあ!やめてぇ!
もういい!廊下に逃げよ!
あれ?
廊下に逃げたのに、
進撃のデブがこっちに向かってきてます!
かなりピンチ!
「おい、お前なんで俺のことジロジロ見てんだ?」
それこっちのセリフ!
てか、口臭くっさ!
「なんか、答えたらどうだ?」
「い、いえ
み、見てないですぅ」
「お前俺のこと好きだろ」
え?
一瞬の思考停止している間に
デブは私の体を自分に引き寄せ
デブのぶよぶよの体に相応しくない唯一のパーツ顔の一部
唇を
私のプリティチャーミング
全ての男がキスしたくなるような唇に重ねてくる
私の思考停止した脳は
一瞬に動きだし
1つの感情を電気信号で私の全ての細胞に送る!
「嫌悪」
そんなことを脳がしている間にデブは
さらなる攻撃を私にしてくる
必死に抵抗している私の
世界で1番美しい
ダイヤモンドに間違われてもおかしくない
歯
しかし、その抵抗も虚しく
世界の聖域ランキングトップ5には
入るであろう私の口内に侵入してくる異物
侵入してくる異物は
私の普段は意識しなければ見えることはないはずなのに
全ての人間はそれに注目し
認知度は98%を維持し続けてる舌にまとわりつく
ナメクジのようなそれは
ナメクジのくせにすごく激しく
そして、大胆な戦法で私の口内を荒らしていく
そこについでにやってくる
残飯入れを1ヶ月放置したような匂い!
ついにやってくるこの時!
「吐き気」
しかし、いまここで吐いてみろ
絶対このデブは
あの二人に言うだろう
「拙者キスしたら
ゲロをプレゼントされたでござるwww」
そしたら、ほかの男子が聞いちゃったりして…!
ダメだ…
明日には全生徒がそのことを知り
私はあのデブとキスをして
ゲロを口移ししてしまうような
軽い女に見られる
それは絶対に避けなきゃ!
耐えろ!耐えろ!私!
押し寄せてくる匂い!
舌にまとわりつくナメクジ!
ちょっと必死なのかたまに目に入ってくる
塩分濃度高めな排泄水!
耐えろ…!耐えろ…!
訪れる…静寂…!
私の口内から離れていくナメクジ
それと同時にさっきまで
すごい近くにいたデブが遠ざかる…!
私は…耐えたんだ…!
思わず座り込む
だが、それもいい
なぜなら、私は耐えたんだ
私は勝ったんだ!
「おい、どうしたんだ。ボケっとしちゃって」
うるさい黙れくさい
「お前意外とウブなんだな
気に入った、今日の放課後うち来い
これは命令だ」
誰がお前なんか…
誰が…
あれ…?
なんで私…?
こんなにドキドキしちゃってるの…!?
私のおデブな俺様王子様 睡眠妨害 @kori939
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