散歩七百二十七話 謎の酒と人神教
強者がたくさん現場に行ったので直ぐに解決すると思いきや、なんと僕も呼ばれてしまった。
なので、スーに焼きそば作りをお願いして僕も現場に向かうことに。
すると、強者が怪しい人物を複数押さえつけていて、先代様が僕のことを呼んでいた。
すると、先代様は二つの指示を僕に出した。
「シュン、この飲み物とコイツラを鑑定してくれ」
ということで、早速瓶に入った酒を鑑定します。
というか、かなり度数が高いのかアルコールの臭いが凄いぞ。
シュイン、もわーん。
「えーと、度数は七十パーセントのお避けですね。あと、酩酊と興奮の成分もありそうです」
「うむ、度数は問題ない。獣人ならこのくらい平気で飲む。薬の方が問題だ」
そういえば、獣人は辛いものも平気だしアルコール度数は気にならないのか。
もしかしたら、さっき暴れていたのもこのお酒を飲んだ影響なのかもしれない。
となると、もしかしてこいつら……
シュイン、もわーん。
「あっ、やっぱり。人神教の連中だ!」
「やはりそうか。目的が何かは知らんが、コイツラは厳しい尋問を受けてもらわなければならないな」
見た目は普通の人族だけど、明らかに悔しそうな表情を見せていた。
東の辺境伯領は獣人も多いし、花見祭りと併せて騒動を起こすつもりだったのかもしれない。
しかも、コイツラは無許可でお酒を配っていたという。
「先代様、無許可のところから飲み物食べ物を買わないように周知します」
「それが良いだろう。まだ隠れている可能性もあるし、兵の巡回を強化しよう」
やることはやらないということになり、偉い人たちで対策が取られることになった。
僕はというとお役御免になったので、再び小屋に戻りました。
「スー、任せて済まなかったな」
「シュンさん、おかえりなさい。全然大丈夫でしたよ」
スーも料理の腕が上がっているので、こういう焼き物系なら全然問題ありません。
あっ、さっきのことを報告しないと。
「まさかの人神教絡みだったよ。薬入りの酒を配っていたよ」
「これだけ多くの人が来ていますので、混乱させるのが狙いだったのでしょうか。私たちも、十分に気をつけないといけませんわ」
スーも、直ぐにことの重大さに気がついてくれた。
何にせよ、暫くは料理をしながら僕とアオで周囲を警戒することになった。
とはいえ、僕もアオも料理担当なので探索魔法を使いながらだけどね。
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