散歩の六百七十八話 二人の学力は?

 みんなで勉強部屋に移動して、今日の勉強を行います。

 メインは二人の学力の程度を見る為なので、簡単なテストを行います。

 難易度別に分けた問題を作成して、さっそくテストを受けて貰います。


「みんなも、二人がテストを受けている間は一緒に勉強だよ」

「「「「はーい」」」」


 シロたちも、二人と一緒にいつもの勉強を行います。

 勉強嫌いではないので、この辺は助かっています。

 カリカリカリと問題を解く音が進む中、スーはブレアちゃんのところに行っています。

 実は、勉強をちゃんとやったらブレアちゃんと触れ合いタイムが待っています。

 なので、シロたちもかなり真面目に勉強をしていました。


「ではでは、さっそく採点してみましょう」

「お願いします」

「どきどき……」


 テストも無事に終わったので、僕は二人の回答を確認します。

 うん、ジョディーさんは結構できていて、ノア君も基礎はできていそうです。

 これなら、二人とも大丈夫ですね。


「ジョディーさん、よくできていますね。シロと一緒に勉強しても問題なさそうです」

「あっ、ありがとうございます」

「おお、そーなんだ! 一緒に頑張ろうね」


 ジョディーさんは、結果を聞いてホッと胸を撫でおろしていました。

 シロにとっても良いライバルになりそうだし、二人で切磋琢磨していけばいいですね。


「ノア君も、基礎は充分にできていたよ。フランとヴィヴィと一緒に頑張ろうね」

「あっ、はい!」

「「わあ、ライバルだ!」」


 流石にホルンレベルまでは行かなかったけど、ノア君も充分にできています。

 というか、ホルンのライバルは王太子殿下の息子のジェフちゃんだもんなあ。

 これで勉強も無事に終わったので、ブレアちゃんがいる僕の部屋に向かいました。


「赤ちゃんが驚いたらいけないから、ゆっくり静かに入ろうね」

「「「「はーい」」」」

「くすくす」


 静かにしようと言っているのに元気な返事をしたので、思わずジョディーさんが笑っていました。

 では、さっそく部屋に入りましょう。


「ふにゅにゅ」

「わあ、とても小さいですわ」

「僕も、ここまで小さい赤ちゃんは初めて見た」


 二人とも、ベビーベッドに寝ているブレアちゃんにメロメロです。

 ジョディーさん曰く孤児院にも赤ちゃんが来る事があるらしいけど、ここまで小さい赤ちゃんは初めてみたそうです。

 ちなみに二人が先なので、シロたちはおとなしく待っていました。


「シュンさん、お二人の勉強はどうでしたか?」

「特に、いつもやっているもので問題なかったよ。シロも、フランも、ヴィヴィも新しいライバル出現でやる気になっていたね」

「ふふ、それは良かったです。では、午後はノア君の冒険者登録に行きましょう」


 スーも一緒にいたアオも、僕の報告を聞いてホッとしていた。

 そして、いつの間にかベビーベッドの周りに全員が集まって大変な事になっていました。

 まあ、仲がいいことは良い事ですけどね。

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