散歩の六百六十一話 遂にお風呂の改修が完了

 そして、遂に待ちに待った日がやってきました。

 そうです、屋敷のお風呂の修理が完了しました。

 どんなに急いで作っても、モルタルの乾く時間も必要なのでやっぱり年明けになりました。

 ついでに、排水関係もできるだけ直して貰いました。

 今後も修繕が必要なところは逐一直して行きますが、待ちに待ったお風呂タイムです。


「では、お先に失礼しますね」

「「「入ってくる!」」」


 ということで、スー、シロ、フラン、ホルンが一番風呂に入る事になりました。

 ヴィヴィは僕とお風呂に入ると言ったので、アオと一緒にお風呂に入ります。


「今後は、台所周りの工事と厩の増築、使用人の使用する部屋の増改築を予定しております」

「確か、使用人はもっと増えるんだよね。生活環境を整えてあげないと。できれば、使用人専用のお風呂とかもあっても良いよね」

「そのようにとりはかります。早速、王城に申請を行います」


 ワイアットと今後の予定を話したけど、お金は十分にあるのでできる事をしておこう。

 贅沢品を買うわけでもないし、贅沢をするわけでもないもんね。

 貴族仕様の馬車も完成までもう少しかかるそうだし、何事も少しずつです。


「また、お茶会への誘いが数多く寄せられております。全て王妃様を通すように命じられておりますので、直接の誘いはお断りしております」

「新年の挨拶等で、大立ち回りしたもんなあ。縁を結びたい貴族は多そうだ」

「王妃様のご実家であるトリエンナーレ公爵家とのお茶会は、既に確定しております。命をお救い頂いたお礼を、是非ともとのことです」


 流石に、あのご老人とのお茶会は避ける必要はないでしょう。

 というか、僕も腹に一物のある人とは付き合いたくないです。

 すると、賑やかな声が廊下から聞こえてきました。


「シュンお兄ちゃん、お風呂上がったよ」

「とっても気持ちよかったよ」

「凄く広かったよ」


 シロたちが、タオルで頭を拭きながら食堂にやってきました。

 スーもやってきたけど、お風呂を満喫できたみたいですね。

 それでは、僕もお風呂に入ろうっと。


「じゃあ、ヴィヴィもお風呂に向かおう」

「うん!」


 ヴィヴィは、既に着替えを持ってアオを頭の上に乗せています。

 僕も、アイテムボックスから着替えを取り出しました。

 因みに、改修したお風呂はとても大きくて気持ちよく、ゆっくりのびのびしながら湯船に浸かることができました。

 ヴィヴィもお風呂がとっても気に入ったみたいで、今後はみんなで入りたいとニコニコしていました。

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