散歩の五百七十一話 今日は教会の治療院で治療します
スラム街の教会での炊き出しの翌日、僕達は教会の治療院に向かいました。
冒険者として病人の治療をするのと、昨日保護されて治療院に入院している人の様子を見に行く為です。
馬車に乗って冒険者ギルドで手続きをしてから、まずは大教会に向かいます。
「赤ちゃんに会えるの、とっても楽しみ!」
「「「楽しみ!」」」
シロ達は、昨日保護した赤ちゃんに会いたいみたいです。
そして、あと少しでセーラさんも出産なので、新しい赤ちゃんに会えるのも楽しみにしています。
「セーラさんへの出産祝いも買わないといけないね」
「お義姉様は華美な物は嫌がりますから、タオルやオムツなどが良いのではないでしょうか?」
「シロも、一緒に買いに行きたい!」
「「「いきたーい!」」」
どっちにしてもセーラさんの出産祝いを買わないといけないので、どこかタイミングをみてプレゼントを買いに行こう。
直接選びたいはずだから、ここはヴィクトリー男爵家の御用商会にいけば大丈夫。
そんな事をみんなで話していたら、あっという間に大教会に到着です。
まずは、昨日のお礼を言うために教会の中に入ります。
すると、教会内にいた教皇猊下が僕達に気が付いてくれました。
「おお、これはこれはスーザン殿下ではありませんか。昨日は炊き出しを手伝って頂き、感謝申し上げる」
「教皇猊下、もったいなきお言葉です」
「炊き出しや治療もそうだが、貴重な情報を得られたのも大きい。これからも、お頼み申すぞ」
教皇猊下はスーに挨拶をした後、用事があるので足早に立ち去って行きました。
入れ替わりに、担当のシスターが僕達のところにやってきました。
「皆さま、おはようございます。本日はよろしくお願いします」
「「「「おねがいしまーす!」」」」
お互いの挨拶も終わったところで、さっそく大教会から治療院に向かいます。
大教会の直ぐ側に建っているので、移動はとっても楽ちんです。
治療院に着いたところで、さっそく治療開始です。
回復魔法が使えるのは僕、スー、アオ、ホルン、ヴィヴィなので、治療が行えないシロとフランは、アヤとアイと共に荷物の運搬などを行います。
うん、うちの馬も暇だから何かやらせろと目で訴えていたので、折角だから荷物の運搬の手伝いをさせましょう。
「重い物は、シロにお任せだよ!」
「フランも頑張るよ!」
「頑張るのは良いけど、荷物は雑に扱うなよな」
「「はーい」」
張り切っているシロとフランに軽く釘をさして、僕達は最初の大部屋に向かいました。
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