散歩の五百五十二話 服が小さくなっちゃった

 午後もお土産を購入していき、夕方前に別荘に戻ります。

 全員目当てのものが購入できて、とっても良い表情です。


「じゃあ、部屋でゆっくり休んだら夕食前にお風呂に入ろうか?」

「「「「賛成!」」」」


 今日はもうやる事がないので、のんびりのびのびとまったりしましょう。

 泊まってる部屋に戻って、荷物の整理をちょこちょことします。

 お土産を確認して、ついでに必要な物を整理していきます。

 すると、とある問題が発覚しました。


「うーん、ちょっと小さいかも」

「これは、シロたちの冬服を買い揃えないと駄目だ。一年経って、体も大きくなってきている」


 手元にあった上着をシロに着せてみたけど、小さくなって着れないから新しく買わないと。

 流石にフラン達に着せる訳にもいかないから、フラン達の分も新しい服を買わないと。

 問題は、いつ買うかです。


「うーん、お土産を渡し終えたら延期になってるブローカー侯爵とブローカー伯爵の裁判の件もあるし、その後は王妃様から言われたスラム街での炊き出しもある。できれば、炊き出しの前に服を買いに行かないと」


 この後は予定が詰まっているので、出かけるタイミングをみないといけない。

 すると、部屋に控えていたアヤが僕に話しかけてきた。


「シュン様、シロ様達の体の大きさを計って、御用商人に取り寄せて頂く事が可能です」

「あっ、そっか。御用商人に来てもらえばいいのか。常に買い物にいくという頭しかなかったからなあ」


 貴族ともなれば、商人の方から来てもらえるのか。

 買い物に行かないとという頭しかなかったぞ。


「シロ、あとフラン、ホルン、ヴィヴィもだな。この前冒険者服を新しく買ったけど、今度は新しい冬服を買うよ。スーの屋敷に商人がくるから、屋敷に戻ったら体の大きさを計るよ」

「「「「はーい」」」」


 シロ達に用件を伝えたら、素直に返事をしてくれた。

 シロ達の好きな色とかがあるはずだから、そこは事前に希望を聞いておかないと。


「その辺は抜かりなくおこないますので、ご心配なさらず。皆様特殊な種族ですので、場合によっては服は特注になると思われます」

「あー、そっか。天使族にドラゴニュートだもんな。ヴィヴィも、ホルンと同じ服を選ばないとならないな」

「貴族の方は、羽の生えた方がほぼおりませんので。この辺りは致し方ないかと」


 うーん、服の事はアヤとアイに任せるしかないだろう。

 シロは謁見も行う事が確定しているし、謁見用の服も用意しないとならない。


「あの、シュン様も謁見用の服が必要かと。一着ではなく、二、三着は必要になります」

「あっ、となると僕も採寸を行わないと駄目かな?」

「はい。屋敷に戻りましたら、直ぐに行いましょう」


 北の辺境伯領で作った服もあるけど、それだけじゃ駄目だそうです。

 屋敷内でやることも、これから増えてきそうです。

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